【ビギナーズ倶楽部】第3回 エレキギターを知る① ~エレキでもボディに空洞? ホロウとソリッド~
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セミ・アコースティックギター(セミアコ)
続いてセミ・アコースティック・ギター。通称「セミアコ」。フルアコとの違いはボディの中、ちょうどピックアップの下あたりに「センターブロック」と言われる木材があり、空洞があるのはボディの左右という形状のものです。フルアコよりも空洞が少ない分、ハウリングが少ないというメリットがあります。セミアコになるとよく使われるジャンルは一気に広くなります。
セミアコの代表的モデル -Gibson ES335-
やはりまず頭に浮かぶのはギブソンのES-335。1958年に生まれたセミアコの名器です。生まれた次代背景から、ブルーズ・ギタリストが数多く使っているイメージがありますが、ハウリングが少ないながらボディの空洞によるアコースティックな響きも持っているという独特なサウンドでポピュラー、ロックなど、様々な分野で活躍しています。
やはりピックアップはハムバッカーが搭載されています。
B.B.Kingはブルーズの三大キングと言われる内の一人。(他二人はAlbert King、Freddy King)現在は「Lucille」というES-335を基にしたモデルを愛用していますが、最初にES-335を世に広めた功労者の一人とも言えるでしょう。
セミアコの代表的モデル -Rickenbacker 360、620-
リッケンバッカー(通称リッケン)も頭に最初に浮かぶのはビートルズです。ジョン・レノンが325というモデルを、ジョージ・ハリスンが360/12を使用したことで知名度はグンと伸び、さらにSteppen Wolf(誰もが一度は耳にした事のあるロックナンバー「Born To Be Wild」で有名)がバンド全員でリッケンを使用。そして近年では椎名林檎さんが使用し、更に歌詞にも登場させて話題となりました。
セミアコ・サウンドの幅の広さが分かりますね♪ リッケンはスタンダードなイメージだけでなく、椎名林檎さんのおかげで「オシャレ」なイメージがあると思います。
セミアコの代表的モデル -Duesenberg -(厳密に言うとセミアコではなく「セミソリッド」)
セミアコというのはギターのトップとバックを貼り合わせて作るのですが、Duesenbergのこのタイプのギターは木をくり貫いて空洞を作るので、厳密に言えば「セミソリッド」という分類に入るかと思いますが、ソリッドでもないのでここに分類します。Fenderの「シンライン」と呼ばれるシリーズもこの分類ですね。Duesenbergはドイツのギターメーカーです。
Duesenbergを日本に広めたのはやはりこれも椎名林檎さん。「ここでキスして」のPVでStarplayerⅡというモデルを使用。東京事変を結成してからも、画像のStarplayer TVというモデルを「群青日和」のPVで弾いています。
男性が使用していないことも無いのですが、林檎さんの影響か、圧倒的に女子に人気が高い気がします。