今年9月に開催予定の『信州ギター祭り2025』、毎年注目を集めるモデルが勢揃いしますが、今年も長野県塩尻市発の名ブランド「T’s Guitars」が出展します。
本イベントに向けて、T’s Guitars本社を訪問し、直接ミーティングを重ねながら、豊富な木材の中から選び抜いた材や、こだわり抜いたカラーリング、仕様など、スペシャルモデルを企画・制作しています。

T’s Guitarsは「カスタムメイドメーカー」としての姿勢を一貫して貫いています。長年培った確かな技術力と、「お客様のご要望にどう応えるか」という強いこだわり。その工房の情熱と、信州ギターの魅力をより多くの方に伝えたいという実行委員会の思いが重なり合い、この祭りでしか出会うことのできない、唯一無二のスペシャルモデルが誕生します。
本記事では、現在製作中のモデルの中から、とりわけ個性が際立つ3本を厳選してご紹介します。選び抜かれた木材の特徴や、サウンド・プレイアビリティへのこだわり。一つひとつのモデルに込められたストーリーや、注目すべきポイントをご案内させて頂きます。
その1・工場・制作者の紹介
About T’s Guitars

「T’s Guitars(ティーズギター)」は、長野県塩尻市に工場を構える「有限会社ティーズギター」のブランドです。1985年の創業以来、カスタムオーダー製作やリペア、数多くのOEM生産を通じて培われた高度な技術力と豊富な経験により、優れた演奏性やサウンド、そして美しいルックスを兼ね備えたギターが人気を集めています。


木材保管庫には厳選された豊富な木材がストック。
この豊富な木材から美しいモデルを一本一本生み出し多くのギターファンを魅了し続けています。

徹底した品質管理のもと高い精度で製作を行っています。その確かな作りの良さは演奏性や耐久性に直結。プレイヤーにストレスのない演奏感を提供しています。


T’sGuitarsのクラフトマンの技術の高さはプレイヤーのみならず楽器業界からも非常に高い評価を受けています。
代表 高橋謙次氏

1961年長野県生まれ
管楽器、鍵盤楽器に興味を持ち中学からギターを独学、以降バンド活動に傾倒する。高校卒業後ミュージシャンとしての道をめざし音楽専門学校に通うが、もう一つの興味として持っていた楽器製作という道を選択し、長野県内の工房のひとつに身を置いて製作を学ぶこととなる。
その後は数年間の楽器店勤務、またそれまでの経験を生かしてアメリカ西海岸某工場でのリペア、メンテナンス業務を経て1987年、その2年前から工房を立ち上げていた兄と合流し、「有限会社ティーズギター」に改組、カスタムギター製作とリペアを主体にした業務を始める。2003年には日本国内では初めてとなるBuzz Feiten Tuning System公認ショップとなり、以来現在までに数百本のギターへシステムを組み込み、また同システムの普及に努める。
2011年5月代表取締役社長に就任。
T’s Guitarsを率いる代表・高橋氏。楽器店での販売やリペア業務の経験を持つ人物です。その経験に裏打ちされた“職人肌”と、顧客の声に柔軟に応える“しなやかさ”の両立こそが、T’s Guitarsの大きな魅力だと著者は考えています。だからこそ他にはない精巧さと多様性を兼ね備えた、唯一無二のスペシャルギターが生み出されているのです。
今回はここまで。随時更新していきますのでお楽しみに!