皆さんこんにちは!
ギタセレ中の人です。
連載記事【ギターを趣味にしよう!】。
八つ目の記事となります。
エレキギターを選ぶ際の基準。
前回の記事ではボディ構造から迫ってみました。
が!
まだ自分のプレイスタイルが確立されていない今、選ぶ基準で一番大きな部分を占めるのは「見た目」ですよね?
今回から3回に渡り、エレキギターの主要モデルについて紹介していきます。
まずは二大ブランドの一つ、Fender系です!
ストラトキャスタータイプ
Jimi Hendrix。
この方を超えるギタリストは果たして登場するのでしょうか…?
特徴
Stratocasterは、フェンダー社が1954年に発売したエレキギターで、世界中のミュージシャンに愛されてきた定番モデルです。
最大の特徴は、3つのシングルコイルピックアップを搭載している点で、クリーンかつ繊細で歯切れの良いサウンドが得られます。
また、ボリュームノブと2つのトーンノブ、5ウェイスイッチによる幅広い音色のバリエーションも魅力です。
ボディ形状は人間工学に基づき設計されており、抱えやすく弾きやすいのが特徴です。
さらに、アーム(トレモロユニット)が搭載されているため、音を揺らす表現も簡単に行えます。
ジャンルを問わず幅広い音楽に対応でき、ブルースやロック、ポップスなどでも多く使用されています。
シンプルなルックスと多彩なサウンドで、初心者からプロまで幅広い層におすすめできるギターです。
代表的なモデル
Fender Made in Japan Traditional 60s Stratocaster
ヴィンテージスタイルを再現した日本製ストラトキャスター。
60年代特有のスリムなネック、アルダーボディ、3シングルコイルで明るく抜けるサウンドが魅力です。
Fender American Professional II Stratocaster®
American Professional II Stratocasterは現代的な演奏性とサウンドを追求したモデル。
新ピックアップ搭載で幅広い音作りができ、滑らかなネックと安定したチューニングも特長です。
Fender Standard Stratocaster
Standard Stratocasterはフェンダーの定番モデル。
扱いやすい3シングルコイル、快適なボディとネックで、初心者から幅広く使える万能なエレキギターです。
著名なギタリスト
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix/米)
ロック史上最も影響力のあるギタリスト。
派手なパフォーマンスと革新的なサウンドで知られ、エレキギターの表現力を飛躍的に拡げました。
代表曲は「Purple Haze」「Voodoo Child」など。
エリック・クラプトン(Eric Clapton/英)
「ギターの神様」と称される英国出身ギタリスト。
ブルース、ロック両分野で活躍し、「Layla」「Tears in Heaven」など名曲多数。深
い情感あふれるプレイが魅力。
Char(チャー/日本)
日本を代表するロック・ギタリスト。
独特のリズム感とテクニックで国内外に多くのファンを持ちます。
代表曲は「Smoky」。
セッション力も非常に高いです。
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テレキャスタータイプ
山下達郎氏。
ご友人から5万円(当時)で購入したFender Telecasterがご自身の代名詞になるなんて!
特徴
Telecasterは、フェンダー社により1950年に発表された世界初の量産型ソリッドボディ・エレキギターです。
特徴的なシングルカッタウェイのボディシェイプと、2基のシングルコイルピックアップ、6連サドルのブリッジを備えております。
ラミネートされた指板ではなく、メイプル材のワンピースネックが採用されており、その構造がシャープで明るい高音域を生み出します。特筆すべきは、リアピックアップのブライトで抜けの良いサウンドと、フロントピックアップの温かみのあるトーンの組み合わせです。
この2つを切り替えたりミックスすることで、多彩なサウンドメイクが可能です。
構造自体がシンプルなため、安定したチューニングと取り回しの良さ、メンテナンス性の高さにも優れております。また、カントリー、ブルース、ロック、ポップスなど多様なジャンルに対応できる柔軟性を持っており、多くのギタリストに長年愛され続けています。
Telecaster特有のパリッとしたアタック音や美しいクリーントーンは、バンドサウンドの中でも存在感を発揮し、リズムギターやリードギターとして幅広く活躍できるモデルです。
代表的なモデル
Fender Made in Japan Traditional 50s Telecaster®
50年代の伝統的なTelecasterを再現したモデルで、太めのネックとヴィンテージスタイルのパーツが特徴です。
古き良きTelecasterサウンドを堪能できます。
Fender American Professional II Telecaster®
現代の演奏スタイルに合わせて改良されたモデルです。
滑らかなサテン仕上げのネックと新設計ピックアップにより、幅広いサウンドメイクが可能です。
Fender Standard Telecaster®
Standard Stratocasterはフェンダーの定番モデル。
扱いやすい3シングルコイル、快適なボディとネックで、初心者から幅広く使える万能なエレキギターです。
著名なギタリスト
キース・リチャーズ(Keith Richards/英)
The Rolling Stonesで長年Telecasterをメイン機として使用し、独自のリズム感とロックサウンドを生み出しています。
ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen/米)
代表曲「Born to Run」などでTelecasterを愛用し、パワフルかつ哀愁漂うプレイスタイルで世界中のファンを魅了しております。
アベフトシ(アベフトシ/日本)
ロックバンド「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)」のギタリストとして活躍されました。
独自の荒々しいギタープレイが特徴で、バンドの音楽性を支えました。
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ジャズマスタータイプ
昨年大ブームとなったアニメ「ガールズバンドクライ」。
河原木桃香さんのギターはジャズマスタータイプのギターで大きな話題となりました。
特徴
Jazzmasterは、1958年にFender社から登場したエレキギターです。
特徴的なオフセットボディは、座って演奏する際に快適さを追求した設計で、ユニークなシルエットが魅力です。
ピックアップは広めで平らなシングルコイルが搭載されており、従来のストラトキャスターやテレキャスターよりも温かく輪郭のある音色を実現しています。
操作系としてリズムサーキットとリードサーキットの2系統の回路を持ち、トーンやボリュームのセッティングを切り替えて演奏できる点も大きな特徴です。
また、フローティング・トレモロ(ビブラートアーム)による柔らかな揺れのあるサウンドが可能で、サーフミュージックやインディーロックなど幅広いジャンルで愛用されています。
全体的にクリーンでリッチなハーモニクスを持つことからソロやアルペジオにも向いており、多くの個性的なアーティストに支持され続けているモデルです。
代表的なモデル
Fender Player II Jazzmaster
伝統のJazzmasterサウンドを現代的な高い演奏性とともに実現したモデルです。
快適なネック形状と優れたコストパフォーマンスも魅力です。
Fender American Professional II Jazzmaster®
最新技術とクラシックなデザインを融合させたモデルです。
新開発のV-Mod IIピックアップや快適なロールドエッジ指板が採用され、多彩なトーンと高い演奏性が魅力です。
Squier by Fender Classic Vibe ’60s Jazzmaster
1960年代のビンテージスタイルを再現したモデルです。
ウォームなシングルコイルサウンドと快適なプレイアビリティが魅力となっています。
著名なギタリスト
J・マスキス(J Mascis/米)
独自の轟音サウンドと繊細なメロディの共存で知られ、Jazzmasterとファズを駆使したプレイスタイルが特徴です。
彼のギターはオルタナティヴロックを象徴します。
サーストン・ムーア(Thurston Moore/英)
エクスペリメンタルなサウンドとノイズギターの使い手として有名です。
Jazzmasterの独自配線やチューニングを駆使し、幻想的なアンサンブルを生み出します。
田渕ひさ子(たぶちひさこ/日本)
ロックバンド・NUMBER GIRLやbloodthirsty butchersなどで活躍するギタリストです。
鋭く歯切れの良いカッティングや独特の音色で、Jazzmasterの表現力を存分に発揮されています。
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ジャガータイプ
中の人にとってはカートの存在が大きすぎて…。
特徴
Fender Jaguarは、1962年に登場したエレキギターで、個性的なデザインと多彩なサウンドバリエーションを持つモデルです。
特徴的なのは、24インチのショートスケールによる取り回しの良さと、独自の配線・スイッチシステムによって幅広い音作りができる点です。
フロントとリア、両方のピックアップを独立して切り替えられるほか、特有の「リズム」「リード」サーキットによって音色を使い分け可能です。サーフミュージックからオルタナティブロックまで、ジャンルを問わず愛用されてきました。
さらに、ブリッジやトレモロユニットにも独自設計を採用し、繊細なヴィブラート演奏が楽しめます。
独特のルックスと扱いやすさ、高い芸術性が、多くの個性的なギタリストに支持されている理由です。
代表的なモデル
Fender Player II Jaguar®
現代的なプレイヤー向けにアップデートされたJaguarで、快適な演奏性と汎用性の高いサウンドが特徴です。
伝統的なJaguarの魅力に最新スペックを加えています。
Fender Made in Japan Traditional 60s Jaguar
1960年代のJaguarを再現したモデルで、ヴィンテージスタイルのサウンドと外観が魅力です。
日本製ならではの丁寧な作りが感じられる1本です。
Squier by Fender Affinity Series Jaguar
手ごろな価格帯ながら、Jaguarらしいデザインとサウンドを実現した入門者向けモデルです。
扱いやすく幅広いジャンルに対応します。
著名なギタリスト
カート・コバーン(Kurt Cobain/米)
ニルヴァーナのフロントマンとして活躍し、Jaguarを愛用して独自のグランジサウンドを確立しました。
荒々しい演奏と多彩な音作りで多くのファンを魅了しました。
ジョニー・マー(Johnny Marr /英)
元ザ・スミスのギタリストで、Jaguar独特の煌びやかなサウンドを活かしたアルペジオが印象的です。
Jaguarのスペシャルモデルもリリースされています。
塩塚モエカ(しおつかもえか/日本)
塩塚モエカさんは、バンド「羊文学」のボーカル兼ギタリストとして活動されています。
Fender Jaguarを愛用し、その独特なクリーントーンや浮遊感のあるサウンドで、楽曲に独自の世界観を生み出しています。
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ムスタングタイプ
2009年、アニメ「けいおん!」の空前の大ブーム!
中野梓さんが使用していた「カラーはキャンディアップル(キャラクターソングより)」でマッチングヘッドのムスタングが急遽Fender Japanから発売することに…(非公式)。
特徴
Mustangは、フェンダー社が1964年に発表したエレキギターで、独自の個性と扱いやすさが特徴です。
まず、スケールは24インチと短めで、手の小さい方や初心者にも弾きやすく設計されています。
ボディは小ぶりで軽量のため、長時間の演奏でも疲れにくいです。
ピックアップはシングルコイルが2基搭載されており、歯切れの良いサウンドやブライトさ、適度な歪みを併せ持ちます。
また、独特なスライドスイッチによる多彩なピックアップセレクトができるため、ジャンルを問わず幅広い音作りが可能です。
ビブラートユニットもMustang専用設計で、個性的な揺らぎや表情を加えることができます。
60~70年代のロックやグランジ、オルタナティブ、サーフミュージックまで多彩な音楽シーンで愛用されてきたモデルであり、カラフルなデザインも人気の理由です。
その個性的なサウンドや演奏性が多くのギタリストに支持され続けております。
代表的なモデル
Fender Player II Mustang
1960年代のJaguarを再現したモデルで、ヴィンテージスタイルのサウンドと外観が魅力です。
日本製ならではの丁寧な作りが感じられる1本です。
Fender Vintera II ’70s Competition Mustang
現代的なプレイヤー向けにアップデートされたJaguarで、快適な演奏性と汎用性の高いサウンドが特徴です。
伝統的なJaguarの魅力に最新スペックを加えています。
Squier by Fender Classic Vibe ’60s Mustang
手ごろな価格帯ながら、Jaguarらしいデザインとサウンドを実現した入門者向けモデルです。
扱いやすく幅広いジャンルに対応します。
著名なギタリスト
トッド・ラングレン(Todd Rundgren/米)
シンガーソングライターやプロデューサーとして知られる多才なアーティストです。
Mustangも愛用し、独自のアレンジやカラフルなサウンドを織り交ぜた演奏スタイルで高い評価を得ています。
ジョン・フルシアンテ(John Frusciante/米)
Red Hot Chili Peppersのギタリストとして有名です。
Mustangを用いた繊細かつエモーショナルなプレイは、バンドサウンドの幅を広げ、多くのファンを魅了しています。
Hyde(ハイド/日本)
L’Arc〜en〜CielやVAMPSのボーカリストとして知られる日本を代表するアーティストです。
Mustangをステージやレコーディングで活用し、ロックな楽曲に独自の存在感と切れ味を加えています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
「この記事を書くのは楽しくなりそうだ!」と意気込んで臨んだのですが、「あれもいい、これもいい、あのギタリストもいい、あの曲もいい…」と大変難儀しました。
さて、Fenderをご紹介したということは、次回はもちろん…!
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