皆さんこんにちは!
ギタセレ中の人です。
前回「【ライブ演奏】ライブ前の備え方、教えちゃいます!【軽音部を120%楽しむコツ】」という記事を書きました。
お陰様で大きな反響を頂いております。
今回はその続編、リハーサルを含めたライブ当日の臨み方を書いていきます。
ライブを良いものにするために!
中の人が経験してきたことを伝授いたします!!
当日は30分前には会場に入る

当日は余裕を持って会場に入るに越したことはありません。
電車が遅れたり、渋滞に巻き込まれたり、思わぬアクシデントが起こっても心に余裕を持って対応することができます。
中の人はライブ会場のスタッフさんよりも早く着いていることが多いです。
遅刻するのはもってのほか!
挨拶を忘れずに!

前の記事でも書きましたが、挨拶は基本です(ライブに限ったことではありませんが)。
会場に入った際は
「○○(バンド名)の△△(苗字)です。今日はお世話になります。宜しくお願いします!」
位は挨拶をしましょう。
たまに挨拶なしで入ってくる人がいますが「関係者の方?」と謎になることが多いです。
当日のライブイベントを一緒に作っていく方々なので、気持ちよく挨拶をしてお互いいい気持ちで協力し合いましょう。
ミーティングから積極的に!

集合時間になったらバンドさん全員が集まって(円になることが多いですね)ミーティングとなります。
主催者さん主導で行われます。
まずは当日参加されるバンドの紹介となります。
もちろんここでもしっかり挨拶。
「○○(バンド名)です。宜しくお願いします!」
位短くて良いので、元気に明るく挨拶をしましょう。
初ライブだったり、その会場でライブするのが初めてだったりする場合はそこで言うのがいいです。
このタイミングでリハーサルの順番と持ち時間を伝えられることが多いので、しっかり聞いておきましょう。
- 順リハ:出演順序と同じ順番でリハーサル
- 逆リハ:出演順序とは逆(5バンドの場合5→4→3→2→1の順)にリハーサル
たまにあるのが変則パターンです。
- 変則パターン:2→3→4→5→1
順リハはわかりやすく、機材の入り捌けも本番通り行われるので初ライブの際は優しいですね。
逆リハと変則パターンは最後にトップバッターを置くことにより機材の入り捌けがなくなり、リハーサルを行ってからそのままで本番に臨めるメリットがあります。
しかし逆リハは遅く出演するバンドほどリハーサルと出演の間に時間が空いてしまうことがデメリットかも知れません。
それを解消しようとしているのが変則パターンです。
ミーティングの最後には主催者さんが「宜しくお願いします!」と挨拶をするはずなので、合わせて返しましょう。
楽屋に機材は整然と置く
楽屋は他のバンドさんと共有することが多いです。
自分たちで占有しないように、機材は整然と置きましょう。
この時注意したいのは財布など金銭が入っているもの!
必ず肌身離さず身につけていてください。
自分のお金を無くしたら、自分だけでなく参加者全員が嫌な気持ちになってしまいます。
中の人は出演の際も、財布は自分が声をかけて当日お客さんとして来てくれた友人に預けたりしていました。
セッティングシートは細かく書いて損はない

自分のバンドのリハーサルまでにセッティングシートが配られて、各バンド記入することになります。
このシートを見てPAさん(音響さん)たちは音を作ったり照明を当ててくれたりするので、とても大切な資料となります。
どれだけ書きすぎても書きすぎることはありません。
自分たちのセッティングと希望をしっかり書きましょう。
書き方が分からなかったらスタッフさんに声をかけて教えてもらいましょう!
一度書いたら覚えられます。
他のバンドのリハーサルを見る

ここで自分のバンドのリハーサル時間までは自由時間となります。
しかしここで中の人はコンビニに行ったりしません!(事前に行っておきます)
他のバンドさんのリハーサルを見ます。
初めはよくわからないかも知れませんが、何度か見るとリハーサルの上手な進め方と、会場の音の鳴り方の特徴を掴めるようになってきます。
リハーサルの時間は本番の半分くらいの時間設定なことが多いですが、上手なバンドさんはリハの時間が短く済んでいる、と体感しています。
5分で終えるバンドさんもいます。
どこにポイントがあるのか、よく見て聴いて勉強しましょう。
また、いろいろな会場でライブを繰り返すと、他のライブのリハーサルを見ると会場の音の雰囲気が掴めるようになってきます。
それによって自分のアンプのセッティングを変えたりすることによって、自身の出そうとしている音により近づけます。
リハーサル、とっても大切です。
準備は抜かりなく

自分のバンドのリハーサルの二つ前のアーティストさんのタイミングくらいで楽屋に戻って準備をするといいでしょう。
リハーサルまでの過ごし方はいろいろあると思います。
中の人はウォーミングアップをして身体と心の準備をしていました。
楽器はシールドと電源ケーブル以外は全てセットアップしておくといいですね。
チューニングも楽屋でしておいて、ステージ上では直すくらいにしておいたほうがいいです。
ステージの入り捌けはスムーズに
さぁ、リハーサルです。
前のアーティストさんが全て捌けてから入ること。
そうでないとお見合いしてしまい、暗く狭い通路ですと事故にも繋がりかねません。
また、持ち込む機材がまとまっていると良いです。
エフェクターを複数個バラバラ持ち込むより、エフェクターボードに組み込んで持ち込むと時間を短縮しながらスマートにセッティングができます。
それと、たまーに見かけるのがギターをケースごと持ち込んで、ステージ上でオープンする人。
時間の無駄ですし、ステージ上で邪魔になってしまうので、楽屋で準備しておくようにしましょう。
リハーサルから100%の気持ちで臨む

よく見かけるのがリハーサルで手を抜いて演奏しているバンドさん。
「それなんだったらリハやらないで、持ち時間オレたちに分けてくれよ…」なんて思っていた若い頃のギタセレ中の人。
PAさんたちはバンドの音に合わせて外音(会場に聴こえるお客さんに届く音)を一生懸命創ってくれています。
それなのに肝心のバンドが手を抜いていては、本番でいい音になるはずがありません。
「手を抜く」のと「力を抜く」のは違います。
基本的にギタリストは100%の気持ちで臨みましょう。
気を付けなければいけないパートはボーカル。
唯一身体が楽器のパートです。
リハーサルで頑張りすぎて本番力を発揮できなかったら残念すぎます。
ペース配分を考えながら臨んでもらうようにしましょう。
リハーサルのやり方

リハーサルの時間は本番よりも短いので、全ての曲を通すことはできません。
バンドメンバーで事前に見ておきたい箇所を話し合っておきましょう。
まずはスタジオで練習している時と同じ感覚でセッティングと演奏をすれば良いです。
ステージ上でのセッティングが終わり、アンプから音が出るようになったら速やかに音を止めて(ここで長々と音を出しているのはカッコ悪い!)、バンドメンバー全員のセッティングが終わるのを待ちます。
そしてバンドのリーダーさんが「○○(バンド名)です。宜しくお願いします」と挨拶して、リハスタートです!
パターンとしては、
- ドラム:キック(バスドラム)
- ドラム:スネアドラム
- ドラム:金物(シンバル類)
- ドラム:3点(ハイハット、バスドラム、スネアドラム)=8ビートを叩けば大丈夫
- ベース
- ギター
- キーボード
- ボーカル
と順番に音を出す事をPAさんから要求されることが多いです。
焦らず、指示された音をゆっくりでいいので出してください。
小さい音と大きい音を順番に出してあげると、PAさんは音が作りやすいです。
音色を使い分ける場合
- ベース:指弾き・スラップ・ピック弾き等…
- キーボード:ピアノ・ストリングス・シンセリード等…
- ギター:歪み、クリーン、空間系…
PAさんに聴いてもらうのが良いです(但し時間は限られているので速やかに!)。
ボーカルとコーラスは定番の「チェック!ワン!トゥー!」を繰り返してください。
この3語、上手くできていて、「チェ」で高音域、「ワン」で中音域、「トゥー」で低音域の音の出方を見ることができます。
恥ずかしがらずに。
これがカッコよく言える人は歌うのも上手な人が多いです。
中の人の理想の「チェック!ワン!トゥー!」
中の人が見たいのは
- 音が小さいパート
- 音が大きいパート
- ギターなどのソロパート
でバンドのメンバーの音がしっかり聞こえるかどうか、なので、
- セットリストの一曲目
- ワンコーラス(初めから一番のサビ終わりまで)
- 2番を飛ばしてソロパート
を行っています。
まずはPAさんに「一曲目です」のコール。
これで演奏して内音(ステージ上で演者が聴く音)を創っていくのですが、「内音って???」とよくわからない場合はまず自分の音が聴こえるかどうかを気にしてください。
聴こえない場合は演奏が終わってから「自分の音が良く聴こえません!」とPAさんに伝えてください。
稀に自分のアンプの音が小さいので「アンプの音を上げてください」とPAさんから声がかかることがあります。
その際はアンプのボリュームを上げてください。
アンプがしっかり上がっている場合は転がし(足元にあるバンドが聴くためのスピーカー)からの返し(自分のところに返ってくる音)をPAさんが上げてくれます。
返しの好みは人それぞれですが、中の人は
- 自分の音はアンプから出る音を聴くのでゼロ
- テンポがわからなくなるとキツイので、ボーカルとドラムの3点(ハイハット、バスドラム、スネアドラム)を大きめに返してもらう
- コーラスがある場合は自分の声が聴こえるように返してもらう
を基本としています。
本番に向けて、不安はここで取り除きましょう。
遠慮なくPAさんにお願いしてください。
リハーサル中に客席に降りるのは無駄の極致
リハーサルの間に客席に降りて弾きながらバンドの演奏を聴くメンバーがたまにいます。
これ、超無駄で、且つPAさんに失礼な行動です。
外音はプロであるPAさんに任せるべきです。
そんなことしている間に内音をしっかり作りましょう。
セッティングを覚えておく
中音はOK。
リハーサルは終了です。
PAさんに向けて「ありがとうございます!本番も宜しくお願いします!」も声を忘れずに。

そして捌けるのですが、その際にセッティングしたアンプのツマミなどを覚えておいてください。
本番にリハと全く違うアンプのセッティングで出したら、リハで創った音が台無しです。
スマホのカメラで撮っておくのは良いですね。
楽器は一旦片付ける
速やかに楽屋に捌けます。
捌けたら楽器は一旦ケースに入れて片付けること!
これを楽屋に出しっぱなしにすると邪魔になりますし、破損の原因にもなります。
面倒ですが必ずしまいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ライブはリハーサルでほぼ出来が決まる」という言葉を聞いたことがあります。
それはあながち間違いではないと感じます。
少ない時間ですがとても大切なリハーサル。
自分たちのリハーサルの仕方を編み出してください。
この記事がその一助になれば幸いです。