皆さんこんにちは!
ギタセレ中の人です。
再び脚光を浴びる奏法、タッピング
中の人は思うのですが、ギタリストの奏法の中でその位置づけがこの10年で大きく変化したのが「タッピング」ではないでしょうか。
昨年も紅白に出場したMrs. GREEN APPLEの「ライラック」でもリフでタッピングしています。
ちなみに10年前。
中の人の大好物ですね。
abstractsは今でも聴いています。
Eddie Van Halenが世に広めた奏法、ということでハードロック/ヘヴィメタルのジャンルで使用されているイメージが強かったのですが、最近ではJ-POPでもよく聴かれるようになりました。
要は、タッピングという奏法がギタリストの必修科目になる日も近いのではないか、と考えているのです!
というわけで、今回はタッピングの初歩を学んでいきましょう。
2025年も毎日練習に余念がないみっちゃん先生!
今月も講師としてお迎えするのは島村楽器FKD宇都宮店 エレキ・アコースティックギター教室講師 石川 光大(いしかわみつひろ)先生(みっちゃん先生)です!

みっちゃん先生「こんにちは、ギター講師の石川です。
寒い日々が続いておりますのでギターを始める前には前回の記事を見てしっかりとストレッチをするようにしましょう!
さて今回のテーマはタッピングですね。
見た目も派手なギターテクニックなので、覚えられたら「おっ!なんかスゴイじゃん!」となると思います。
そんなタッピングのオススメ曲を紹介いたします。
まずはVan Halenの「Hot For Teacher」です。
タッピングといったらこの人といっても過言ではないでね。
それでいてロックギターのパイオニアといった存在でございます。
中学生の時にイントロを必死にコピーしたのは良い思い出です。
次にMR.BIGの「Green-Tinted-Sixties-Mind」です。
タッピングを使ったイントロのフレーズが有名な曲ですね。
派手なプレイを落ち着いた曲で聴かせるのはさすがポール氏といったところです。
最後はANGRAの「HEROES OF SAND」です。
両手タッピングによるアルペジオが印象的です。
クリーントーンのタッピングですので出音にもすごく気を使っていると思います。
ライブでも聴きましたが難なく弾いており感服いたしました。」
①右手でタッピング
みっちゃん先生「タッピングとは、ギターの弦を指で叩いて音を出す奏法です。
左手はハンマリングとプリング、右手はタッピングといった組み合わせがよく使われています。
「ライトハンド奏法」とも呼ばれています。
動画の中で細かい解説をしていますので、見て聴いてコツとニュアンスを掴んでください。」

みっちゃん先生「↓は右手で叩く記号です。


叩く指は人差し指か中指が良いと思います。
人差し指の場合は握り込んでいる右手の中指・薬指・小指の中にピックを移動し、タッピングが終わったらピックを元に戻します。
中指の場合はピックを持ったまま叩けるので便利ですね。

人差し指で叩く場合は親指をネックの6弦側の縁に当てて右手を支えてあげたりもします。


また、タッピングはディストーションをかけて歪んだ音でプレイすることがあるため左手と右手のミュートが特に重要です。
上の画像は右手のミュートです。
○の部分で弦に触れてミュートしています。


左手のミュートです。
人差し指や親指が弦に触れています。
9月に行なった「チョーキング」のときのスタイルと似ていますね。
②左手とのコンビネーション

みっちゃん先生「叩いた指はそのまま離すのではなく、弦に引っかけながら離します。
上向き・下向きとやりやすいほうでOKです!」
③移動が多いタッピングフレーズ その1

④移動が多いタッピングフレーズ その2

⑤スケールをなぞるタッピング(Cメジャースケール)

みっちゃん先生「3音1パターンのフレーズです。
ポジションしっかり覚えてから練習しましょう。」
⑥左手先行のタッピング(Dmペンタトニックスケール)

みっちゃん先生「1弦~6弦を使ったフレーズです。高音弦は左手の指でミュート、低音弦は右手でミュートします。」
⑦チョーキングとタッピングのコンビネーション

みっちゃん先生「チョークアップをキープしたまま、右手でタッピングします。
音程に気を付けて練習しましょう。」




⑧コード+タッピング

みっちゃん先生「左手のコードフォームを保ちながら右手でタッピングします。」