こんにちは!
ギタセレ中の人です。
今月お送りする【脱初心者!】特集のテーマは「ハンマリングとプリング、スライド」です。
バンドスコアやギタースコアを見ているとたくさん出てくる「H」「P」「S」の文字。
何ぞや?ってなりますよね。
その疑問、解決いたします!
講師は今月も元気なこの方!


島村楽器FKD宇都宮店 エレキ・アコースティックギター教室講師 石川 光大(いしかわみつひろ)先生(みっちゃん先生)です!
みっちゃん先生「こんにちは、ギター講師の石川です。
10月に入りましたね〜過ごしやすい季節になりましたのでギターの練習も捗るのではないでしょうか。
さて今回のテーマは『ハンマリング&プリングとスライド』でございます。
ギターのフレーズを滑らかに聞かせるテクニックです。
これらのテクニックが使われている曲を紹介いたします。
まずは、B’zの『ギリギリchop』はですね。
バッキングからギターソロまで聴きどころ満載です。
松本さんのギタープレイにはいろいろなテクニック詰まっておりますので他のB’zの曲もおすすめです。
次はジャニス・ジョプリンの『Move Over』です。
この曲は歌のメロディとギターリフがユニゾンしています。
声のニュアンスに合わせるようにギターもテクニックを駆使して絶妙なニュアンスで弾かれています。
一度コピーしてみると面白いかもです。
最後はPANTERAの『I’m Broken』です。
ギタリストはダイムバッグ・ダレル氏です。
この曲のうねるようなギターが最高です。
ギターソロもめちゃくちゃカッコ良いですね。
シンプルに聞こえるリフですが同じ雰囲気を出すのが難しいですよね。
やっぱりギターヒーローってすごいんだなぁと思いました^_^」
開放弦を使ったハンマリング&プリング
みっちゃん先生「ハンマリング・オンとは弦をピッキングせずに指でフレットを叩いて音を鳴らす奏法です。
『ハンマリング』と略して呼ばれています。
低い音から高い音へ音を繋ぐときに使われます。
楽譜では『H』で表記されます。
プリング・オフとは弦をピッキングせずに押弦している指を引っかけながら離して音を鳴らす奏法です。
『プリング』と略して呼ばれています。
高い音から低い音へ音を繋ぐときに使われます
楽譜では『P』で表記されます。」



みっちゃん先生「ハンマリングは指先を使って行います。
上の画像の『誤ったハンマリング』のように指の腹で行うと音量があまり出ません。」

みっちゃん先生「具体的には上の画像の赤い線(○)のあたりです。
誤った例は青い線(×)あたりです。
(奏法上青い線のあたりで弾くこともあります)
楽譜の最後の『tr』は「トリル」という奏法を表しています。
『ハンマリング』と『プリング』を交互に繰り返して音を出します。」
人差し指と薬指(小指)のハンマリング&プリング

みっちゃん先生「1小節目のハンマリングは人差し指(5フレット)は押弦したまま、薬指(小指)の指先で7フレットを叩きます。
2小節目のプリングは
人差し指(5フレット)は押弦したまま、薬指(小指)の指先で7フレットを引っかけながら離します。」


みっちゃん先生「こちらも先ほど行った開放弦でのハンマリングと同様、指先を使って行います。」
左手の強化練習

みっちゃん先生「さぁ、反復練習です。
5フレット…人差し指
6フレット…中指
7フレット…薬指
8フレット…小指
の指使いで、ゆっくりからでいいのでしっかり弾きましょう!」
スライドのニュアンス

みっちゃん先生「スライドとはある音(押弦しているフレット)から次の音(次のフレット)まで滑らせて音を鳴らす奏法です。
楽譜では『S』で表記されます。
楽譜で一つ目の『S』は四分音符のリズムで音を繋げます。
二つ目は5フレットをピッキングしたら素早く7フレットへスライドします。」


みっちゃん先生「上の画像のように、スライドをするときに親指の支点の位置は変えずに手首を使って押弦している指を動かします。
誤った画像のように親指も一緒にスライドしないようにしましょう。
(移動幅が広い場合は親指も一緒にスライドすることがあります)
また『スライド』と似た奏法で『グリス』があります。
始点と終点が
決まっているのが『スライド』
決まってないのが『グリス』
と覚えておくと良いでしょう。」
ハンマリングとプリング、スライドを使用したフレーズ

みっちゃん先生「おなじみ『トルコ行進曲』をハンマリングとプリング、スライドを使って弾きます。
これもゆっくりからでいいのでメトロノームを使ってしっかりテンポをキープしながら、音がちゃんと出るように意識しながら練習しましょう!」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回のレッスンで習ったハンマリング/プリング/スライドに「タッピング」という奏法を合わせて弾くスタイルがここのところギタリストの間で流行しているのではないかと思います。
「タッピング」については今後レッスンを予定していますが、今回の三奏法をまずはマスターしましょう。
マスターできれば憧れのあのフレーズが弾けますよ…!
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