コードはどうやっておぼえるの?
ギターにおいてコードはとっても重要。特にアコギでは単音弾きよりコード弾きの方が圧倒的に多いです。(人によっては100%コードかもしれません)
そんなわけでコードをおぼえるコツを伝授。
コードは簡単にしちゃう!
コードって一個一個おぼえるの大変ですよねぇ…
C、Cm、C7、CM7、Cm7、Csus4、C9… Cだけでたくさんあるのに、さらにD、E、F、G、A、B…
これはまず、大きく二つに分けましょう。「メジャー」か「マイナー」かです。メジャーは明るい響きのコード、マイナーは暗い響きのコードです。
そして次は、Cの後にm(マイナー)がついているかいないかで判断しちゃいます!
その後に何か付いていてもとりあえずは無視です。無視無視。
Cmaj7と書いてあったら、これはCのmajor7なので、Cm(シーマイナー)ではありません。Cです。
maj7メジャー・セブンと読みますが、この場合のメジャーはCに対してのメジャーではなくて「7に対してのメジャー」という形容詞的なものです。ひとまずはそういった難しい話は置いておきましょう。なんてったって「簡単にしちゃう」がテーマですから!
大文字でCM7とあっても、CのMajor7ですからね。マイナーの時は必ず「m」と小文字です。
※「dim」や「aug」だけはこの理論があまり当てはまらないので、その二つだけは覚える必要アリです。
同じフォームに気付く
さっきの「ふわふわ時間」でもありましたよね? 同じ形で場所だけ移動するコード。そうなんです。基本的にコードフォームは2つ覚えればほとんどの曲が弾けます。
●メジャーコードの押さえ方二つ。
6弦の音が一番低い音になるこの、
弦の音が一番低い音になるこの、
「5弦ルート」と呼ばれるバレーコードです。
まずはこの二つを体に染込ませちゃいます。そうしたら「メジャーコードはすべて押さえられるようになった」と人に自慢しましょう。
●マイナーコード
あれあれ? 「2つ覚えればいいって言ったじゃん!」っていう声が聞こえてきそうです…
でも、さっきのメジャーコード、どちらも音を1個ずつ動かすととマイナーコードになるんです。
それぞれ低いほうにポジションを1つだけ(半音だけ)ずらすと…
こうなります。鳴らしてみるともう気分はブルー。マイナーコードですからね。
ちなみに押さえ方はそれぞれ…
です。ね? これなら覚えられそうですよね?
これを覚えたら、6弦と5弦の音の場所を覚えて、どんなコードでもメジャーとマイナーならドンと来い状態です。
曲を弾きながらおぼえる
「まずはコードを覚えてから」っていう考えは捨てましょう。「まずは曲を弾く」のです。
冒頭でも言った様に。
そしてメジャー、マイナーでコードを弾いて、体にコード・フォームとルートの場所を染込ませます。
ちょっとだけコードに詳しくなる
そうやってメジャーとマイナーを弾けるようになったら、次は7thやテンションにも挑戦します。時間をかけてもOKです。地道に行きましょう。
ではメジャーとマイナーがなんとなく分かった方、少しコードのお勉強をしておきましょう。コードというのは“Chord”=「和音」。
音を一つじゃなくて何個も重ねて出すことです。ビギナーズ倶楽部なのでここでは本当に基礎的なコードのお勉強に留めます。
●コードの構成(メジャーとマイナー、7th)
コードま大きくメジャーとマイナーに分ける事は先ほどお伝えしました。ではメジャーとマイナーの違いは何なのか、一応知っておきましょうね。
コードの基本は3和音です。3つの音で構成されます。
まずは全音と半音について。半音と言うのは、隣り合った音の事。全音は一つ飛ばした音の事です。
ハ長調(Key=C)の場合はミとファ、シとドの間に黒鍵が無いので、それ以外は全音という事になります。
そして赤い●印に注目。ド・ミ・ソの和音です。「C」という和音すなわちコードです。
ドから数えて3つ目の音(長3度と呼びます)がミ、ドから数えて5つめの音がソ、完全5度です。
※この3度とか5度という言葉は覚えておくと後々便利ですが、ここでは「へ~、そういうもんね」くらいでいいです。
「もっとしっかり覚えたい」「勉強したい」って人はこんな本もあります。
話を戻しましょう。
この長3度、完全5度の関係がメジャーコードです。
さっき、Aのコードでメジャーとマイナーをフレット1個分だけ動かしましたよね?
そうなんです、長3度を短3度に半音下げるだけでコードはマイナーになるんです。
そしてそして、ドから数えて7つめ、短7度の音が加わると…
7thコードと呼ばれるコードが出来ます。C7(シー・セブン)と表記されるコードです。マイナーの場合でもこの音を足すとCm7(シー・マイナー・セブン)となります。
他にもたくさんありますが、今回はここまで覚える事にしましょう。
●ルート(根音)
先ほどからC、Cと言っていますが、Cというのはド(イタリア語)、日本語で言えば「ハ」です。なのでCというコードネームの場合は、「ド」から始まるコードです。
和音の基準となる音(大雑把に言うと、一番低い音)=一度目の音=ルート(根音)なのです。
●分数コード
コードの基準となる音=ルートとお伝えしましたが、コードの中の音は(そうじゃなくても)どの音もルートになる事が出来ます。なので、たとえばこういった構成音のコードは…
ルートがG(ソ)になったCです。ConG、もしくはC/Gと表記されます。どちらも「シー・オン・ジー」と読みます。
●テンションコード
1度、3度、5度、7度が基本的なコードの構成音です。しかし曲を弾いていくと、Csus4(シー・サス・フォー)やC6(シー・シックス)、C9(シー・ナインス)といったコードも出てきます。数字が出てくるのでどこの音を加えるかは想像できると思います。
1、3、5、7度以外の音を「テンション」と言います。それらを追加したコードが「テンション・コード」というわけです。
しかし先ほども言いましたがあくまでビギナーズ倶楽部。
テンションコードが出てきたらそれがメジャーかマイナーか(mが付いているかいないか)で判断して簡素化して弾いちゃってOKです!
●ディミニッシュとオーギュメント
分数コードやテンションは「メジャーかマイナーで!」とお伝えしましたが、この二つのコードだけは代用できません。
もし曲を弾いていてこの二つのどちらかが出てきたら、そこで覚えてしまいましょう。
●知ってて便利なパワーコード
さっき覚えたこのAバレーコード。
この Aの6弦と5弦だけ押さえるこんなやり方があります。
鍵盤で表すと…
おや!?
メジャーかマイナーかを決めてくれる3度の音を鳴らしていないことに気づきますね!?
そうなんです。パワーコードはメジャーだろうがマイナーだろうが対応できる最強の簡略化コードなのです。
アコギだと音の数が少なくて頼りなく聞こえてしまうかもしれませんが、エレキギターで歪ませた場合はもうこれだけでロックなサウンド! ルートの場所さえ分かっていればもう怖くありません。
ちなみにD(5弦ルートのバレーコード)でも使えます。
これを、
5弦と6弦のどこに何の音があるのかを覚えておく事がどれだけ重要か分かりますね?
他の弦の音の配置も大切なんですが、まずは5弦と6弦から覚えて行きましょう。