ギタセレをご覧の皆様はじめまして!
島村楽器でアコースティックギターのバイヤーを務めております古川(ふるかわ)と申します。
銘器とは必ずしも歴史や知名度によって決まるものではありません。誰もが知る老舗ブランドの一本にも、新鋭ルシアーの作品にも、心を震わす“銘器”は存在します。
特に、世界に一本だけの特別なギターを求め、ルシアーと対話を重ねてオーダーするカスタムモデルには、計り知れない魅力が詰まっています。
本連載 「バイヤー古川の銘器探訪」 では、島村楽器のアコースティックギター担当バイヤー・古川が日本各地、そして世界で出会った珠玉のギターをご紹介。
ひときわ輝く音色や個性的なストーリーを持つモデルを“銘器”として取り上げ、その魅力を現場目線でお届けします。
初回となる今回は、まず私のことを少しでも知っていただくために、Q&A形式で自己紹介をさせていただきます!
自己紹介
Q1. 古川さんって、どんな人?
普段は商品部のバイヤーとして、そして時には名古屋パルコ店の店頭スタッフとして、アコースティックギターに関わるあらゆる業務に携わっています。お客様にとって「一生モノ」となる一本をお届けできるよう、日々奮闘中です!
プライベートでは、3人の子供たちと過ごす時間が何よりのリフレッシュです。最近は子どもと一緒に始めた「スプラトゥーン3」に夢中なのですが、これが全く上達しなくて(笑)もし得意な方がいらっしゃったら、コツを教えてください!
Q2. なぜ島村楽器に?
実は私、京都で生まれ育ち、20代半ばまでは大阪の難波を拠点に、音楽事務所所属の歌い手として活動していました。自身の将来を考えた時「これからは音楽の楽しさを『届ける側』として多くの方に貢献したい」という想いが芽生え、2004年に中途採用で入社したのがきっかけです。
Q3. 仕事の一番のやりがいは?
なんと言っても「アコースティックギターが大好き」という気持ちを仕事にできていることです。
その「好き」という想いを込めて、自分が企画・仕様策定・デザインをしたモデルが形になること。特に、国内外のルシアーと何度もディスカッションを重ねて生み出した世界に一本だけのオーダー品が完成し、それが全国のお客様の元へ届き、喜んでいただけた時の感動は、何物にも代えがたいですね。
この素晴らしい楽器の魅力を一人でも多くの方に伝えたい、という気持ちで夢中で走っていたら、あっという間に20年が経っていました。
Q4. これからの目標は?
まずは、一番大切な家族と健やかに、笑顔で過ごしていくことです。
その上で、仕事ではこれまでの経験に甘んじることなく、愛してやまないアコースティックギターを通じて、新しいサービスの創出や後進の育成など、様々な形で音楽業界全体に貢献できる存在になりたいと思っています。
「ギタセレ」でお届けしたいこと
この「銘器探訪」では以下のようなコンテンツをお届けしていく予定です。
- 銘器紹介: 私が惚れ込んだ国内外の珠玉のギターを徹底レビュー!
- オーダーモデル紹介: 私が直接ルシアーにオーダーしたカスタムモデル。その製作秘話やこだわりのポイントを特別に公開します!
- 工房訪問記: 憧れのブランドが生まれる現場へ潜入取材!
- 木材や構造の深イイ話: ちょっとマニアックだけど知ると面白いギターの豆知識
- ギター選びのヒント: お客様の「?」に全力でお答えします!
どうぞよろしくお願いします!
さて、私のことを少しは知っていただけましたでしょうか?
次回からは、いよいよ本格的に「銘器探訪」をスタートします。私が厳選した珠玉の一本はもちろん、ルシアーとのディープな製作秘話など、アコギファンにはたまらない情報をお届けしますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
銘器探訪の管理人

古川 惠亮プロフィール
京都府出身。大阪での歌い手としての活動を経て、「音楽の楽しさを届ける側になりたい」との思いから、2004年に島村楽器へ入社。
ギターへの深い愛情と幅広い知識を武器に、アコースティックギターの販売で10年連続トップセールスを達成。
現在はバイヤーとして、米国のMartin社での買い付けをはじめ、Furch、K.Yairi、Takamineなどのブランド、ならびに国内外のルシアーと共に、数々のカスタムモデルの企画・仕様策定・デザインを手がける。
プライベートでは3児の父として、家族との時間を大切にしている。
目下の悩みは、子どもとのゲーム対戦でなかなか勝てないこと。







