HISTORYを愛する者たちの想いが、奇跡のBassGuitarを生み出す物語【後編】|ルシアー駒木のギターよもやま話 その141

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HISTORYを愛する者たちの想いが、奇跡のBassGuitarを生み出す物語【後編】|ルシアー駒木のギターよもやま話 その141

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皆さまこんにちは。

科学実験が大好きな長男への米国土産物として、化学実験で結晶が作れる!という実験キットを買ってきたのですが、思っていたよりも遥かに綺麗な結晶が出来て、私がビックリしている、

ルシアー駒木です

結晶はこちら

HISTORY×飯沼一暁モデル 誕生秘話の後編です

予想通り話題の回となりました、前編

飯沼さんファンにはベースプレイヤーも多いと聞きます。そりゃあ期待感120%になりますよね。

後編は、前編最後に皆さんを心配な気持ちにさせて終わった(笑)ピックアップ開発の様子や、大人の遠足(笑)の様子をご覧頂きたいと思います。

それではご覧ください!

その場でピックアップも交換!大試奏会!!

ジャジャン!!

テンション上がる1枚ですが、飯沼さんご自身のHISTORY(ちなみにこの日「ヌマベース」はルシ駒工房に入院中)と、この日試奏する試作機(手前の2本)を並べた写真です。

これだけで気分上がりますね~

試作した本体の材の違いや重さの違い、そこに試作した数種のピックアップを実際に載せて、更に組み合わせも変えてみて、持ち込んで頂いた飯沼さん所有機を基準にしながら試そうという、大試奏会です。

まずは、飯沼さん所有機のサウンドを皆で確認します。

全員「あーやっぱ良いなあ~」と聴き惚れていますが、それで終わっては意味がありません(笑)

ご本人機を一つの指針にしつつ、試奏機を弾き比べていきます。

いい音だけど、、、なんか違う気もしますね~ちょっと弱いかなあ、、、

弾き方も変えて比べてみましょう。皆さんも聴いていて下さいね!

もう少しパンチがあるといいですね。

でも見た目はいい感じ。イメージしてた感じに仕上がってますね。

次のととりあえず比べてみましょうか、、、

これは、パッと見似てますけど、ちょっと軽いのかな?色味とエイジド度合いも違うんですね・・・なるほど。

お!?

これは重さが関係してか、、、音もかなり違いますね!

あ、でもこれってピックアップも違うんでしたっけ!

ルシ駒「そうなんですよね。なので、この場で入れ替えて比べてみましょう。セッティングはメイン機のヌマベースに揃えておきますね。」

どうですか??

全然違いますね!

この組み合わせの方が好きかなあ。

ちょっと待って!もう1回持ち込み機で、、、ラインでも比べてみましょう!

これ選択肢無限で超難しいですね~

別個体とも比較してみましょう。

どれもいいから難しい(笑)

うん、

この組み合わせいいかも。

本体の細かなところもこっちの方が好きです。

良い組み合わせ見つかりましたね~

試奏会の様子、皆さま如何でしたか?こんな感じで、あーでもないこーでもないと試しているんです。

大変だけど面白い、そんな時間ですね。今回は良い結論が出たので、皆気持ちよく終われました。

記念写真を撮ったのですが、、、実は、「これが公式ブログ用」ってちゃんとした1枚が撮れてはいるのですが、

私は皆の気持ちが出たこのボツ写真の方が好きです

メッチャみんな良い笑顔。

大人の遠足

製造中の実機を飯沼さんに確認して頂きつつ、HISTORYチームでも確認するべく、大人の遠足に出掛けます。

やってきました!

長野県は茅野駅

駅まで迎えに来て下さったのは、これからお邪魔するTsubasa Guitar Workshopの田中千秋氏

私にとっても業界の大先輩、日本のギター製造業の歴史の中心にずっといらした方です。

HISTORYブランドのPremiumシリーズ製造で力をお借りしています。

HISTORY開発担当セキは文字通りいつもお世話になっています。

日本のギター業界の歴史をお伺いするような食事会になりました。

飯沼さんも興味津々。

食事の後、工房へお邪魔しました。

いよいよTsubasa Guitar Workshopさんへ

到着していきなりお出迎えしてくれた「生地上がり(木工が終了して塗装前の状態)」のボディに、飯沼さん一気にテンションMax!!(笑)

工房の中を、製造工程を追うような形で見学させて頂きました。

まずは木材倉庫から。

「これがボディ!? へ~!これがネックになるんですね!!すごい~」

宮崎マネージャーも興味津々でお話をされておられました。

そうですよね、楽器製造の現場を見る機会ってそうそう無いですよね。

今回の特別モデル実際のネックの仕上がりには飯沼さんも大満足

ボディもまさに理想通り!!

「ピックアップのポールピースに着磁をしてみる」という超マニアックな作業も実体験。

この飯沼さんの表情!(笑)これは「エイジド加工」の体験をして頂いているところ。つまり「わざと楽器に傷を入れているところ」です。

そりゃあこの表情にもなりますって(笑)

田中さんのお話はまさに「現場の話」なので、なかなか聞けない貴重な内容ばかりです。

プリアンプも指定したものがすでに入荷されていました。

飯沼さんファンの方にこれは朗報かなと思うのですが、実は飯沼さんのメイン機ヌマベースの配線図を私が書き出し、それを今回TSUBASAさんにお渡ししています。つまりヌマベースと同じ配線(コントロール)になっているって事。ヤバいでしょ!

製造中の実機確認を飯沼さんご本人にして頂く、、というのが主たる目的だった訳ですが、日本のElectricGuitar・Bass製造の歴史に触れ、各作業の体験まで、本当に素晴らしい時間になりました。

田中さん、Tsubasa Guitar Workshopの皆さん、ありがとうございました!

音楽人楽器人しかいない大人の遠足。当然移動の会話は音楽の話ばかり

さて皆さん。如何でしたでしょうか。

飯沼さんを中心に、HISTORYチーム一丸となって製作した今回の特別なBass。

飯沼さんをお迎えしたイベントで、皆さまにご覧頂く予定です。

開催日2025年10月11日(土)
開場/開演開場:13:15 / 開演:13:30(14:10終演予定)
会場ギタラバTOKYO 2025内イベントスペース(錦糸町 すみだ産業会館サンライズホール)
参加費無料(事前参加申し込み受付優先入場あり)

イベントについて詳しくはこちら

皆さま是非御来場お待ちしております。

勿論会場にはルシ駒もおります。是非お声がけ下さいね!

ルシアー駒木でした!

イベントのお知らせ

<要予約>9月6日優先入場券申込開始 ルシアー駒木:米国ギター買い付け・スペシャル・トークショー10月11日(土)15:30〜16:20 ギタラバ TOKYO会場内


Groshギターの魅力に迫る
10月24日(金)18:00〜 2025福岡ギターショー会場内


Jimmy Wallaceを含む買い付けギターの魅力
10月25日(土)11:00〜 2025福岡ギターショー会場内


ルシアー駒木プロフィール

テクニカルチーフとして島村楽器のギターリペア工房に勤務。

アーティスト用・雑誌掲載用などオーダーメイドでの楽器製作を行なってきたキャリアを活かし、お客様の楽器の修理・改造業務を主としながら、海外への買い付け業務や楽器開発協力、世界各国の工場で技術指導も行う。
その実力はアメリカやスウェーデンをはじめとした海外のアーティストから、スペインの伝統的なギター製作現場まで高い信頼を得るほど。

修理・改造業務の他、エレクトリックギターやベース、アコースティックギターの入門書やメンテナンスDVDへの解説出演、ラジオ「SAME’SBAR」への出演など、広い活動の場を持つ。

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