皆さまこんにちは。
先日、子供時代に良くキャンプで訪れていた某牧場に久しぶりに行ったのですが、そこで飲んだ牛乳が余りにおいしく、人生最大の牛乳ブームが到来している、

ルシアー駒木です。
米国へのギター買付 今までとは違った土地へ
前回の旅から少々間が空いた今回。
旅の相棒イマイとどこを巡ろうかと思案しました。

訪ねたい友人はアメリカ全土東西南北広く待っていてくれていますが、全部は回れませんので悩ましいところです。
そんな中何と嬉しいニュース、今回は旅の仲間が増える事になりまして、その仲間は撮影~編集までが得意。
てことはいつも作業しながら苦心して写真を撮ったりしていた状況から解放されると共に、旅の記録もしっかり残せそうです。
それならば、、と
これまで足を伸ばしたいと思っていながらなかなか実現出来ずにいた南部を回ってみる計画を立てました。
相棒イマイの行き慣れたNashvilleでまずは滞在
そこからMemphisに立ち寄りつつ、Shreveport~Houston~Austenと南部の音楽都市を巡り、ルシ駒の友人が多いDallasを最終滞在地とする
およそ1500マイルを車で走破する計画です。

この歳になって青春を謳歌できるって幸せ。
旅のスタート
空港で無事合流、チェックインを済ませた後、待ち受ける「米国飯」に備え、デルタラウンジでラーメンとカレーを食べて飛行機に乗り込みます。

まずはミネアポリスで米国入国

ルシ駒トークショーで、私が殆どの空港で止められるという話は定番ですが(笑)
今回もいつも通り(笑)私だけが止められて別室行きとなりました。テヘッ
まあ通常通り

勿論悪い事は何もしていませんので、その後無事に通過。




今回の旅は日本時間の午後遅めの便で出発、時間が戻って現地当日夕刻着なので、初日は夕食を食べてチェックインです。

買付のスタート Nashville
Nashvilleでは過去にも買い付けをしていますので、馴染みの店がいくつもあります。
EastNashvilleにあるFunny’s House Of Music さん



ここはいつ来ても素敵なお店です。
お!このウクレレ、凄い良い響きだなあ、、、

と思ったら、
何と99年前の楽器。こういった楽器が特別なビンテージとしてではなく、ローカルな楽器店を中心に「現役の楽器」として売られているところが凄いですよね。
Blues Vintage Guitars さんも2年ぶりでしたが、我々の事をちゃんと覚えていてくれていました。


Nashville滞在で新たに良い関係になれ、今後が楽しみになったのが、Music City Vintage Guitars さん


店内の雰囲気、最高!
実はかなりの本数を一旦候補にして、じっくり分解しながら状態確認をしたのですが、まだ旅は先が長いのもあって、厳選して3本だけ、持ち帰る事にしました。

私の見た楽器の状態をイマイに共有して、イマイの方では同時に相場観やお客様からのご要望なども確認しながら、最終的な判断をします。が、毎回悩む作業。
ですが素晴らしい3本をGET!!

勿論有名なショップや大型店も訪ねていますが、
中でも前回は閉店日に我々の為に開けてもらって選定させてもらったりもした
Carter Vintage Guitars さんは外せません。




バンジョーやマンドリン、ラップスティールやペダルスティールと言った楽器の充実も、Nashvilleらしさ。カントリーミュージックを色濃く感じます。



この↓写真は買い付け業務の仕事分担が物凄く端的に見える1枚ですね。

イマイが相場やお客様からのご要望を確認しつつ価格やコストの計算&交渉を進めているのと同時並行で、私は木材からパーツ、塗装に至るまで楽器の状態を確認しするのは勿論、リペア履歴や、日本で追加の作業が必要な場合の内容やコストも確認していきます。
そうしてこれだ!というものをGETしていく訳です。

このマンドリン、美しいと思いませんか?
なんと107年前の楽器です。


すぐそのままステージで演奏できる状態の楽器でしたが、「保管」ではなく「使い続けている」からこそ、ですね。
他にも様々な楽器店を回りました。






とにかく実りある買い付け旅のスタートとなりました。
Memphisを経由したロングドライブ
Memphisはいつ来ても音楽に溢れた感じがたまりません。


まあ観光地化されている、、、とも言えますが、それでも音楽好きなら訪れる価値あり。


Memphisで昼食をとって、シェリーブポートに向かいます。

移動中は空が広いので気持ちが良いですね


Shreveport到着です
そうしてShreveportに到着。
さすがに長距離移動で疲れましたので、パワーを補充(笑)


PAWN SHOPでアメリカを体感
元々買い付けの旅ではPAWNSHOPに寄る事が結構多いんです。
空振りになる事も多いのですが、楽器店では出会えない掘り出し物が見つかる事があるからです。
過去私のトークショーなどで、ヴィンテージ楽器がビックリするような低価格で販売されていたのに驚かれた方もおられると思いますが、そういうのはPAWNSHOPで見つけたやつだったりします。
シェリーブポートではまさに「それ狙い」で何件か回ってみましたのでご覧ください。楽しいです(笑)


規模の大きなところからこじんまりとしたところ、日本でいうリサイクルショップ的なニュアンスが強いところや、所謂質屋なところ、様々です。


雑多な中に突然楽器が現れるので、気が抜けませんし(笑)宝探し感凄いです。




銃が沢山あるのは日本人の私たちからすると怖いですが、これもアメリカ。


質屋に「鞍」がこんなに沢山あるのとか、コルベットを販売してるのもアメリカを感じますね~


PAWNSHOPを見つつ、Houstonへと向かいます。
Houstonへ


Houstonでは有名なRockin’ Robinさんを訪ねさせて頂きました。


凄いお店でした。その中の壁一面はミュージシャンのオートグラフ入りギターがズラリ。


皆さまもご存じの事と思いますが、我々の滞在中、22日にOzzy Osbourne氏が逝去されました。
そのニュースを境にロック系ラジオ局は全て追悼の放送に、立ち寄るガソリンスタンドなどでもBGMはOZZYに、という感じになったのですが、Rockin’ RobinさんにもOZZY氏、そしてRandy Rhoads氏のオートグラフ入りギターがあり、追悼の気持ちが高まる来訪となりました。


前編はここまで
如何でしたでしょうか。
アメリカという国を楽器を中心に様々な角度から感じられた前編。
後編はHouston~Austenへ、そして友人の待つDallasへと向かいます。

お楽しみに!!
買付の様子は動画でも公開中!!
是非ご覧ください!

ルシアー駒木プロフィール
テクニカルチーフとして島村楽器のギターリペア工房に勤務。
アーティスト用・雑誌掲載用などオーダーメイドでの楽器製作を行なってきたキャリアを活かし、お客様の楽器の修理・改造業務を主としながら、海外への買い付け業務や楽器開発協力、世界各国の工場で技術指導も行う。
その実力はアメリカやスウェーデンをはじめとした海外のアーティストから、スペインの伝統的なギター製作現場まで高い信頼を得るほど。
修理・改造業務の他、エレクトリックギターやベース、アコースティックギターの入門書やメンテナンスDVDへの解説出演、ラジオ「SAME’SBAR」への出演など、広い活動の場を持つ。
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