SuzukaGuitarDesignとは
長野県松本市に工房を構えるエレキギターブランド。2020年に鈴鹿清仁氏によって立ち上げられた。「人生に寄り添うギターづくり」をモットーとして、日夜製作を続けている。
ボディやネック、ヘッドの形状からピックアップに至るまで、独自に設計されたパーツを使用した3モデルのエレキギターをラインナップしている。
特筆すべきなのは、3モデルすべてにおいて、主としてフルホロウ構造を採用している点。フルホロウ構造を採用したギターは、内部が中空になっているため非常に軽量。サウンドにおいてもフルホロウ構造独特の箱鳴り感を持つ。
今回は信州ギター祭り2025モデルとして、既存の3モデル(Tierra,Sierra,Rhetorica)をベースにさらに弾きやすさやサウンドバリエーションを高め、これまでより多くのお客様に届けるべくオーダーを行いました。各モデルの詳細については順次お伝えしていきます。続報をお待ちください。

その1・工場・制作者の紹介
工房のようす
数多のギター工房やパーツ製作を担う工場がひしめく一帯に位置している。松本市は製作途中に木材に狂いが生じにくい気候条件が揃っているそうだ。

主として木材加工を行う1階部分。必要十分な加工機械が整然と並ぶ。木材もストックはほとんどせず、直近の製作に必要なだけ用意して使い切るミニマルな方法を採っている。無駄のないシンプルな美しさは完成品だけではない。

アッセンブリの組み込みや調整を行う2階部分。木材の加工からアッセンブリの組み込みに至るまで、塗装を除くほぼすべての工程が鈴鹿氏一人の手で行われている。モデルにより微妙に異なるが、1カ月で生産可能な本数は3~5本程度。1本1本が非常に貴重である。

製作者プロフィール
1976年生まれ、福島県出身。高校在学中よりギター工房設立を志す。
ESPミュージカルアカデミーギタークラフト科卒業後、松本市のヘッドウェイ株式会社に入社。有限会社飛鳥への異動を経て退職までの22年間、サンプルモデル、フルオーダー、OEM、特殊モデルなどの製作から自社ブランド開発に至るまで、ゼロからイチを生み出す現場で活躍を続けてきた。
特に専門的な知識・経験が必要不可欠な、設計力とアイディア力に磨きをかけ、プロミュージシャンや関係各社の信頼を得るビルダーに成長。前職で養った幅広い技術をベースに、ソリッドモデルから箱物まで柔軟に対応できる工房を目指し、2020年に SuzukaGuitarDesign を設立した。
