VOXよりValvenergy 2nd Seriesが登場いたします。
真空管アンプのレスポンスが得られるペダル・シリーズとして好評を博した Valvenergy。
このシリーズに 4種類のモデルが新たにラインナップされます。
「自分が所有する機材に真空管のニュアンスを加えるエフェクター」をテーマに、すべてのモデルに次世代真空管 Nutube を搭載、ブースター(Power Burst)、真空管式コンプレッサー(Smooth Impact)、オーバードライブ(Fuel Injector)、グラフィック・イコライザー(Tone Sculptor)という、ギタリスト必携のエフェクトを網羅しています。
前後に組み合わせたギターやエフェクター、そしてアンプの持ち味を活かすエフェクターであり、シンプルで飽きの来ない、自然でいつまでも弾いていたくなるようなペダルを実現しています。
“〜系”とはカテゴライズされない VOX オリジナルのサウンド、そして Nutube を活用することで他では真似できない真空管らしい有機的なサウンドを、試行錯誤や調整を繰り返してボイシングしたペダル・シリーズです。
新たに開発されたバッファー回路
エフェクト・オン/オフ時のバッファー回路にもこだわっています。
Nutube の良さを生かすためには、ギターからの最初の入口となる初段に良質なバッファーが必要でした。
そのため今回、新たに専用のバッファー回路を開発。
エフェクト・オフ時には、バッファード・バイパスでありながら、3m のシールドをアンプに直接プラグインした時のような、自然なレスポンスと軽やかな弾き心地を実現しています。
また、エフェクト・オン時においてもバッファーの特性は生かされており、Nutube ならではのコンプレッションと合わせて、軽やかで弾きやすく、ニュアンスを生かした演奏が出来ます。
サウンドをイメージしたエッチング・デザイン
今回の筐体は、それぞれのエフェクターのサウンドをイメージしたデザインのエッチングをトップ・パネルに施されています。
エフェクターはボードに入れた時のかっこよさもエフェクターを選ぶポイント。
有機的なデザインを施した Valvenergy シリーズはボードの中をクールに彩るでしょう。
VOX POWER BURST

メーカー | VOX |
型名 | POWER BURST |
メーカー希望小売価格 | ¥37,400(税込) |
販売価格 | ¥23,980(税込) |
JAN | 4959112235946 |
発売予定日 | 2024年8月10日(土) |
特徴


音の粘りを引き出す 1 ノブ 3 モードのシンプルなブースター
ナチュラルなコンプ感やサチュレーション感が得られる、1 ノブ 3 モードのシンプルなブースター。
ナチュラルながら、ただ音量を上げるだけではなく、Boost ツマミを回していくことによって、「真空管らしい」コンプ感やサチュレーション感が出てきます。
ギターソロの時にグッと前に押し出したい時にはもちろん、本機と組み合わせた他の機材のサウンド・キャラクターは変えないままパワー感を加えたり、サウンドに硬さを感じる場合に力を発揮するエフェクターです。
POWER BURST は「粘り」のあるサウンドをもたらすため、チョーキング・ビブラートなど、ブルースから長きに渡って受け継がれているギターならではのテクニックをうまく表現できます。
また、BOOST を目一杯上げてアンプをドライブさせれば、王道のロック・サウンドになります。
【コントロール説明】
BOOST つまみ:ブースト量の調整。右に回していくと真空管特有のサチュレーション感とコンプレッション感が加わっていきます。
ミニ・スイッチ:好みに応じて 3 種類のモードがあり、選ぶことが可能です。
- ・TREBLE:高域を強調したモード。高域を押し出したい場合に適しています。
- ・NATURAL:自然なチューブサウンドモード。基準となるモード。
- ・MIDDLE:中音域を強調したモード。分厚いサウンドを出したい場合や、ソロの時に適しています。
VOX SMOOTH IMPACT

特徴


軽いタッチでしっかりと音が出るペダル・タイプ初となる真空管式コンプレッサー
Nutube の電源電圧の変動によって発生するゲイン変化を利用した、真の真空管式コンプレッサー。
ペダル・タイプでは初となる真空管式コンプレッサーで、他の方式のコンプレッサーとは違ったナチュラルな弾き心地が特徴です。
従来の VCA やオプティカル方式、FET 方式ではなく、Tube の非線形な領域を生かした、クリッピングとも異なる真空管由来の倍音が特徴です。
コンプ感を強調したカッティングはもちろんのこと、コンプのニュアンスを感じさせない設定でも軽いタッチでしっかりと音を出すことができるので、コンプレッサーが苦手なプレイヤーや、現代風のクリーン・トーンのバッキング、タッピングなどにも大きな効果があります。
またソリッド・アンプやデジタル機器に繋げて、真空管のニュアンスを加えるという使い方もおすすめ。
ミニ・スイッチでキャラクターをチョイスすることが可能です。
VTG(Vintage)モード
アタックを強調して、サステインも長めなクラシックなサウンドになります。
カッティング奏法で効果的なサウンドになります。
NAT(Natural)モード
その名の通り、自然なかかり具合により「いかにもコンプペダルを使っている」という感覚ではなく、自然な弾き心地になります。
一方、引っ込みがちな高音弦のニュアンスが前に出てくるので、モダン系のバッキングやタッピング演奏をする際などにピッタリのモードです。
Vintage モードと比べると素早いコンプ動作になり、アタックから圧縮をかけ、リリースも短時間になることで、不自然にサステインをコントロールせず、音の粒立ちを揃えたり、音圧を稼ぎたい時に効果的なモードです。
SAG(Sagging)モード
ヴィンテージの真空管アンプを大音量で鳴らした時に発生するサグ(SAG)を再現しています。
真空管アンプを弾いたときに得られる自然なコンプレッションと歪みが得られるので、トランジスタ・アンプやデジタル・モデラーなどの機材と組み合わせて、真空管アンプらしさを出したい時にピッタリです。
ギターアンプを弾いた時に感じるサグは、電源電圧の降下のために起こる現象で、コンプレッションだけではなくパワー管による歪みも含まれます。このモードでは Nutube の歪みを積極的に活用して、歪みとコンプレッションのコンビネーションによってサグを再現しています。
多くのコントロールを持つコンプレッサーはサウンドの調整がとても大変になります。
そのため、シチュエーションや好みに合わせて上記の 3 つのモードから選び、Tube Gain と Comp つまみで調整、最後にアウトプット・つまみで音量を合わせることで、簡単な音作りを実現します。
【コントロール説明】
TUBE GAIN:Nutube へ送る信号の量の調節。回していくと Nutube による歪みが加わっていきます。
COMP:コンプレッション量の調整。TUBE GAIN との相互作用によってコンプレッションの質感を調整できます。
OUTPUT:出力する音量の調整。
ミニ・スイッチ:3 種類のモードがあり、好みとシチュエーションに応じて選べます。
VTG(Vintage):
コンプレッサーのアタック・タイムが早く、リリース・タイムが遅いモード。
アタックからコンプレッサーがかかるのでもっともコンプ感の強いモードです。いわゆるコンプのかかったギターサウンドになります。
NAT(Natural):
コンプレッサーのアタック・タイムが遅く、リリース・タイムが速い設定。
アタック感を失わずにコンプが得られるので、より自然なニュアンスが得られるモードです。
SAG(Sagging):
真空管パワーアンプを弾いた時に得られるような自然なコンプレッションと歪みが得られるモードです。
ソリッドステートアンプやデジタル機材に真空管アンプらしさを加えたい場合に最適です。
VOX FUEL INJECTOR

特徴


真空管特有のレスポンスと豊かな倍音、オーガニックな歪みが特徴のオーバードライブ
クセがなく倍音が豊かで、自然なコンプレッション感やバイト感のあるオーバードライブ。
アンプメーカーである VOX が考えるオーバードライブ・ペダルとして、エフェクターらしい歪みではなく、アンプらしい歪みが特徴のエフェクターです。
また、プリアンプ的に色付けするエフェクターとは異なり、自然な特性のまま Nutube で歪ませることにより、接続先のアンプをより歪ませたような音色を得ることが出来ます。
TS 系をはじめとした多くのドライブ・ペダルと比較しても圧倒的に倍音成分があり、真空管アンプのようなコンプ感が大きな特徴です。
真空管アンプと同じように Nutube を多段で歪ませることで生まれる倍音と、TUBEならではのバイアス変動が作り出す粘りのある音色が、アンプらしい音色を生み出します。
この特徴により、クリーンな設定のアンプにこのペダルを活用すると、気持ちのいいドライブ・サウンドが得られます。
そして FUEL INJECTOR はサウンドに「粘り」を加えます。
それによってチョーキングをした時にもグッと持ち上がるので、弾き手の表現を余すことなく伝えられます。
クリーン・アンプに合わせて本機でドライブさせる場合にも、クランチ気味のアンプにブースターとして活用する際にも威力を発揮することでしょう。
VOX オリジナルの歪みペダルを出すため、この世にありそうでないオーバードライブを目指してボイシングを入念に行いました。
歪みエフェクターで何がいいかを迷っている方にも、すでにお気に入りの歪みペダルを持っているプレイヤーにもオススメの一台です。
【コントロール説明】
DRIVE:歪み量の調整
TONE:高域の調整
LEVEL:出力する音量の調整
スイッチ:2 種類のモードを選択可能
・NATURAL:基本のモード
・FAT:厚みのある音色 シングルコイルとの組み合わせが最適。
VOX TONE SCULPTOR

特徴


プリアンプ部に Nutube を搭載し、音楽的な歪みを加えるグラフィック・イコライザー
ギターの音作りに特化した周波数帯と Q 幅を設定できるグラフィック・イコライザー。
プリアンプ部にNutube を搭載することで、レベルを上げると真空管特有の倍音とコンプレッションが付加されます。
感覚的に音作りのしやすい 100Hz/250Hz/570Hz/800Hz/2.2kHz/5.6kHz という周波数帯域をチョイス。
積極的な音作りのために周波数帯域を設定し、一般的なグラフィック・イコライザーよりも Q 幅を広くすることによって効果が出やすくなっています。
バッキングとソロとの切り替えはもちろん、トータルの調整としても使いやすいイコライザーになっています。
プリ部に Nutube を搭載しているため、レベルを上げて歪ませると、とても音楽的な歪みになります。
細かい調整がしやすいようにセンタークリックをあえて設けていない点もポイントです。
各弦がスッキリ聴こえるように、低域を下げ目/高域を上げ目に設定してクリーン・トーンでのアルペジオで活用したり、ミッドをブーストさせてギター・ソロ時に音を抜けやすくしたり、逆にドンシャリに設定して、ヘヴィなバッキングのサウンドを作ることも可能です。
【コントロール説明】
100Hz〜5.6kHz:それぞれ±10dB 調整
LEVEL:出力する音量を±12dB 調整。
共通の仕様
接続端子:Input 端子、Output 端子、DC9V 端子
電源:9V アルカリ乾電池(6F22/6LR62)×1 または AC アダプター
電池寿命:
4 hours (VE-PB)
4 hours (VE-SI)
5 hours (VE-FI)
3 hours(VE-TS)
寸法(W x D x H):72mm x 120mm x 55mm(突起物を含む)(VE-TS のみ H:54mm)
重量:300g
アクセサリー(別売り):AC アダプタ KA181(9V)