みなさまこんにちは!
「痛んだ髪用」のシャンプーから抜け出せない
ルシアー駒木です。
さて、本日は最近特にご要望の多い、「フィンガーランプ」の作成をご覧頂きましょう。
フィンガーランプとは
- 一定したストロークを得るべく、指が弦の下へ潜り込まないようにしたい
- 手を置く位置を安定させたい
といった目的で弦とボディの間に仕込まれます。
プレイヤー毎に演奏スタイルは違いますし、
目的も違います。
目的が違えば理想形も違ってきます。
という事はオーダーするのが理想!
今回のご依頼のポイントは以下の4点。
- ピックアップとピックアップの間を美しくつなぐ
- 高さを自在に調整できる様にしたい
- 仕上げは、ピックアップとのつながりが違和感無く・カッコよく
- ピックガードをブラックパールに変更
こういった作業を得意とする工房のハセガワに託す事にしました。
早速とりかかりましょう!!

現在はこんな感じです

このままでも十分カッコいいですから、
このカッコよさを損なわず、さらに良くなるようにしましょう!
まずは木材を切り出していきます。

素材に関しては「おまかせ」だったのですが、
折角ですから、ボディ材と同じ木材で作る事にしました。
長さをピッタリに加工して、、、

幅も合わせます。
ピックアップの幅はフロントとリアで異なりますので、違和感無いように仕上げましょう。
同時にピックアップの耳の部分も仕上げて、大まかな形は完成です。

今回のご依頼でポイントとなるのは、高さの調整が出来る事。
そこでボディ側をフィンガーランプジャストの大きさで落とし込みます。

出来ました!

試しに仮固定してみましょう!

ピッタリ!!
高さが自在に変えられるかも確認しておきます。

高くも

低くも

完璧ですね。
木材で製作しましたので、次に、塗装で仕上げます。
下地を作って、

何度も塗っていきます。

中塗りが出来ました。

着色もしましょう!

いい感じです V(^。^)V
乾燥させている間に、今度はピックガードを作製していきます。
素材はこちら!

カッコいい!!!
元々付いていたアクリルのピックガードをそのまま型代わりにします。

いよいよ削りだしです。

ドキドキ

この調子でコントロールパネルも一気に作ります。


塗装の乾いたフィンガーランプをつけて見ると、、、

いいですねえ~
因みにつや消しで仕上げてあります。
完成です!!!

いかがでしたか??
最近依頼がグッと増えているフィンガーランプ。
工房にご依頼下されば、機能や形状、素材にカラーまで、自由自在!!
さあ、今すぐお近くの島村楽器へGO!!!
ルシアー駒木でした。

ルシアー駒木プロフィール
テクニカルチーフとして島村楽器のギターリペア工房に勤務。
アーティスト用・雑誌掲載用などオーダーメイドでの楽器製作を行なってきたキャリアを活かし、お客様の楽器の修理・改造業務を主としながら、海外への買い付け業務や楽器開発協力、世界各国の工場で技術指導も行う。
その実力はアメリカやスウェーデンをはじめとした海外のアーティストから、スペインの伝統的なギター製作現場まで高い信頼を得るほど。
修理・改造業務の他、エレクトリックギターやベース、アコースティックギターの入門書やメンテナンスDVDへの解説出演、ラジオ「SAME’SBAR」への出演など、広い活動の場を持つ。
ルシアー駒木 関連商品
