こんにちは!
ギタセレ中の人です。
先月無事にスタートした新連載「脱初心者!」シリーズ。
まずはタブ譜の読み方の基礎を、フレットの押さえ方などを交えながらレクチャーしていきました。
今回はその応用編。
コードダイヤグラムの読み方を新しい奏法と合わせて解説していきます!
講師はもちろんこの方!

島村楽器FKD宇都宮店 エレキ・アコースティックギター教室講師 石川 光大(いしかわみつひろ)先生です!
プロフィールは先月の記事をご覧いただくとして…。
まずはみっちゃん先生のコメントから!
みっちゃん先生「こんにちは、ギター講師の石川です。
皆様ギターには慣れてきましたでしょうか?
ギターを弾く以外にも、好きなギタリストや好きなギタープレイ・サウンドを見つけるのも上達への近道になるかもしれませんよ…。
さて今回ご紹介させていただくギタリストは、初代ギター魂ことDAITA氏です。

SIAM SHADEでの活動でも知られていますね。
DAITA氏の音楽に触れるきっかけになったのは、アニメ『るろうに剣心』のエンディングテーマ曲だった『1/3の純情な感情』でした。
当時は子供ながらにイントロのギターかっこいいなぁと思っておりました。
そんなDAITA氏のギターの魅力は、バッキングからソロまで全てがメロディアスに作られているところ、ギターヒーロー的なトリッキーなフレーズ・アーミング・タッピングといったところでしょうか。
おすすめ曲は、SIAM SHADEから『Bloody Train』と『せつなさよりも遠くへ』で、ソロ活動から『REBIRTH』です。
どの曲もDAITA氏らしいギタープレイ満載です。
あとちょっとした自慢ですがライブ中DAITA氏が投げたピックが、額に当たってキャッチ出来たという良い思い出があります。
今回のテーマは「タブ付の読み方(応用編)」
さぁ、今月は応用です。
まずはコードダイヤグラムとTAB譜の読み方を学びましょう。
コードダイヤグラムとは
みっちゃん先生「コードダイヤグラムとはコードの押さえ方を図形で表したものです。
まずは下の表をご覧ください。

4本の縦線と6本の横線があります。
まず縦線はギターのフレットの数を表しています。
縦線の下に数字が振られていますが、これがフレットに当たります。
また横線はギターの弦に当たります。
一番上が1弦(一番細い弦)で、順番に2弦・3弦…となり、一番下が6弦(一番太い弦)になります。
この図はどの指でどの位置を押さえるかも表しています。
左手の人差し指=黄色・中指=緑・薬指=赤です。
これを実際に押さえてみると、下のような押さえ方になり、このコードは「C(シー・メジャー)」と呼びます。」

弾き手から見るとこんな風に見えます。

手のイメージはこのようになります。

TAB譜とは
みっちゃん先生「バンドスコアのギターパートをみると、音符の下にこんな譜面があると思います。

これはTAB譜と言います。
TAB譜とはギターやベースなど弦楽器に使われる楽譜です。
先ほど出てきたコードダイヤグラムにリズムの譜面がついた形で表されています。
上の譜面は四分音符を4回繰り返す、と言う意味です。
1つ目の音だけ数字で押さえ方が表されていて、あとはリズムの指定だけされていて押さえ方は省略されています。
2弦1フレット(人差し指)・4弦2フレット(中指)・5弦3フレット(薬指)を押さえます。
「0」は押さえない弦(開放弦)なのでそのまま弾いてOKです。
6弦には数字が振られていないので、5弦から1弦までを鳴らしましょう。
Cコードの場合、親指で6弦に触れて音を鳴らさないようにします。
これをミュートといいます。
手の画像の親指に注目してください。

ネックを握って親指で6弦に触れています。
これまでの事を踏まえて下の動画をご覧ください。
6弦をミュートしないと音が濁り気味になりますが、ミュートすると気持ちよく響きます。
握ってミュートする親指にも注目してください。
コードチェンジにチャレンジ
それではコードを変えていき、実際に曲を弾くように練習してみましょう。
今回使うコードは以下の4つです。
①C(シー・メジャー)

②Am(エー・マイナー)

③Dm(ディー・マイナー)

④G7(ジー・セブン)

そして右手のリズムです。
先ほどの四分音符を4回繰り返すものです。

それでは以下のTAB譜を弾いてみます。」

コードチェンジとリズムを発展させよう!
みっちゃん先生「さぁ皆さん、上手にコードとコードを繋いでいくことができたでしょうか?
今度は繋いでいく=コードチェンジの練習をしていきましょう。

①C(シー・メジャー)

②Gsus4(ジー・サスフォー)

③Am(エー・マイナー)

④Fmaj7(エフ・メジャーセブン)

今回のポイントは「人差し指を基準にして動かさず、2弦1フレットを押さえたままコードを変えていくこと」です!
そして右手のストローク(=腕の振り方)はこんな風にします。

これまでまで4回弾いていたのを4分音符とすると、今回は4分音符にその半分の8分音符を交えます。
この譜面の
「数字」が「表拍(おもてはく)」「ダウンストローク」
と呼ばれ、
「と」が「裏拍(うらはく)」「アップストローク」
と呼ばれます。
今度は2弦3フレットの薬指を基準にしていきます。

①D((ディー)

②Em7(イー・マイナーセブン)

③G(ジー)

④A7(エー・セブン)

右手のリズムは先ほどの4分・8分のストロークにタイ(音を繋ぐ記号)を使っていきます。」

チェンジするタイミング
みっちゃん先生「左手の押さえ方をチェンジするタイミングですが
①基準の指を決めてそこから押さえる(例えば「人差し指から押さえる」とか「薬指は動かさない」とか)
②低い or 高い弦から押さえる
③ストロークで先に当たる方から押さえる(ダウンストローク=6弦から、アップストローク=1弦から)
など、人や曲の構成によって様々です。
今回は①にフォーカスして発展させてみました。」
今回のまとめ
今回でタブ譜の読み方は終了です。
一緒にコードストロークの基礎も学べましたね。
次回はロックの基本!
パワーコードを練習していきましょう。
みっちゃん先生も中の人も楽しみにしています。
ではまた来月!
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