皆さんこんにちは!
ギタセレ中の人です。
皆さん、ギターの弦交換ってどのくらいのペースで行ってますか?
教則本や楽器屋さんのスタッフは「エレキギターの弦は1ヶ月で交換」と述べているのが多いと感じます。
しかし中の人は割りとサボりがちで、錆びて交換…なんてこともしばしばなのです。
そんなとき感じるのですが、弦交換って少し面倒ですし、コストってバカになりませんよね?
そこで!
今回は「弦を長持ちさせる方法」をご紹介いたします。
今回ご紹介する方法は全て中の人が実践いたしました。
どのくらい長持ちするか、見てみてください。
…それでは、参りましょう!
前提として…
ご存じの方は多いと思いますが、コーティング弦というものが存在します。
その名の通り、弦にコーティングを施し、サビを防止するというものです。

左から…
HISTORY EH1046C
メーカー | HISTORY |
型名 | EH1046C |
販売価格 | ¥1,200(税込) |
JAN | 4514812106677 |
D’addario XSE1046
メーカー | D’addario |
型名 | XSE1046 |
販売価格 | ¥2,190(税込) |
JAN | 0019954361952 |
Elixer 19052
メーカー | Elixer |
型名 | 19052 |
販売価格 | ¥2,260(税込) |
JAN | 0733132190522 |
しかし、
- ノンコーティング弦に比べて価格が割高
- サウンドがこもっていて好みではない(最近はかなり改善されてきました)
- コーティング独特のツルツル(ヌルヌル?)した触感が好みではない
- ピッキングしているうちに出てくる毛羽立ちが気になる
- そもそも自分の好きな弦にコーティングされているものが存在しない
…等の理由で、コーティング弦を使わない方もいらっしゃいます。
今回はそういった方に向けて、弦のお手入れによって長持ちさせる方法をご紹介いたします。
コーティング弦を100点として、各々のお手入れでどのくらい持ちが良くなるかを点数で表していきます。
点数はあくまで中の人の個人的感想なので、参考までに捉えて下さいませ。
まずは基本…
今回はクロスを使うケアがほとんどですが、クロスがきれいなことが条件です。
また、オイルを使ったりすると洗濯できなくなってしまうので、使い捨てのできる(リーズナブルな)クロスを使うと良いです。

E.D.GEAR EGC-60
メーカー | E.D.GEAR |
型名 | EGC-60 |
カラー | ORG |
販売価格 | ¥700(税込) |
中の人はいつも、敢えて汚れの目立ちやすい色を選びます。
汚れが目立ったほうが変え時がわかりやすいですからね。
というわけで今回はオレンジ色を選びました。
今回、6種類の方法を試します。
- クロスのみ使って汚れを落とす
- 指板潤滑剤を使って汚れを防ぐ×4
- 弦に塗料を塗って汚れを防ぐ×1
まずはコスパ最高なコチラ!
クロスのみ使って汚れを落とす
基本ですね。
演奏後にクロスで弦を拭き、汗や手垢を落とします。
※この後の①②は「指板潤滑剤を使って汚れを防ぐ」「弦に塗料を塗って汚れを防ぐ」でも共通の方法を取ります。
マスターしてください!
①弦の上からクロスを当て、弦の方向(この画像では横方向)にクロスを動かして弦の表側を拭きます。

ポイントはあまり力を入れすぎるとフレットに良くないので、弦がフレットに触れるくらいの適度な力で汚れを拭き取ります。
②クロスを弦とフレットの間に入れて、こちらも弦の方向に動かして弦の裏側を拭きます。


このときのポイントは、弦を支えているサドルやナットの近辺(弦の両端付近)は優しく拭いてあげる点です。
サドル部分は調整がズレてしまうかもしれませんし、ナット部分は下手すると欠けさせてしまうことになります。
さて、この「クロスのみ使って汚れを落とす」
…「60点」!!
やらないよりは絶対にいいです。
ただコーティング弦の保ちの良さに比べると、「気休め程度」と考えていいのではないでしょうか。
さて、ここからは「指板潤滑剤を使って汚れを防ぐ」です!
そもそも指板潤滑剤とは「弦と指の摩擦を軽減することによってフィンガリングをスムーズにする塗料」のことです。
塗ると弦がサラッサラになり、運指がしやすくなります。
しかしその効果は長続きはせず、定期的に塗り直す必要があります。
中の人は練習が終わるたびに塗っていました。
中には1プレイ終わるごとにプシューと指板に直接吹き付けている方もいらっしゃますね…。

クロスに吹き付けて(一秒吹き付けるくらいで6本の弦に塗るのに十分です)磨き上げるのがいいですよ。
トーン フィンガーイーズ

メーカー | トーン |
型名 | フィンガーイーズ |
販売価格 | ¥1,540(税込) |
JAN | 4580229459255 |
まずは定番です。
デザインも変わらず、もう何年生きているのでしょうか、このスプレーは…。
指板潤滑剤といえばこれを思い出す方が多いのではないでしょうか。
点数は…「75点」!!
さすがはロングセラー商品、確かに弦の持ちは良くなります。
何もしないときより体感では倍くらい保ちます。
やっぱりこれですよね、これ。
…でも肝心のスプレーの落ちる時間が早い気がします。
演奏の合間にシューしてる人が多いのはフィンガーイーズのイメージが強いです。
やはり落ちるのが早いから…???
AriaPro2 SF8
メーカー | AriaPro2 |
型名 | SF8 |
販売価格 | ¥880(税込) |
JAN | 4944465514985 |
こちらもデザインを変えながら長寿を保っている商品です。
フィンガーイーズよりもリーズナブルなのでアリプロを愛用する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
内容量はこちらの方が多いです。
点数は…「85点」!!
はい、フィンガーイーズと何ら変わらないと感じます。
ただ違うのは保ち。
フィンガーイーズより塗布感が長く続きます。
その点は好感度高いです。
強いて大きく違う点といえば香りでしょうか。
フィンガーイーズは柑橘系、アリプロは柔軟剤系…?
量の多さで5点加算しました。
E.D.GEAR FS1
メーカー | E.D.GEAR |
型名 | FS1 |
販売価格 | ¥800(税込)| |
JAN | 4514812075904 |
島村楽器のオリジナルブランド「E.D.GEAR」の指板潤滑剤です。
全2種よりも後発ということも有り、内容量はアリプロと同じで価格は更にリーズナブル、と使いやすくなっております。
シンプルなデザインで、こちらはムスク系の香りです。
こちらの点数は…「90点」!!
はい、こちらもフィンガーイーズ、アリプロと何ら変わらない効果です。
保ちはアリプロと同じくらいでしょうか。
内容量の多さと、スプレー時のシューの強さ(笑)で5点加算しました。
さぁ、ここまでスプレー系が続きました。
…え?大きな違いがなくてつまらないですって?
仕方ないです、厳正に審査しても前3種はそれほど大きな差はなかったのですから…。
しかし!
ここからは違いますよ!
何しろ塗り方から違う!
ghs A87
メーカー | ghs |
型名 | A87 |
販売価格 | ¥1,610(税込) |
JAN | 0737681200404 |
様々なラインナップを誇る弦専門メーカー「ghs」
中の人は店頭で接客していて、特殊な弦をお求めのお客様がいらした際はまずghsに頼っていました。
そのghsが発売している指板潤滑剤は、なんと塗り込み式!

中身はこんな感じ。
こちらはクロスも同梱されていて親切です。

このように持ち手がついたスティックの先に溶剤が染み込まれていて、

弦に塗り込んで使用します。
この塗り込みのとき、中の人はいつも焼き機に油を塗るたこ焼き屋さんの気分になります(笑)。
動画でご覧になられたい方は公式でどうぞ!
気になる点数は…「95点」!!
来ましたよ高得点。
何より保ちが良い!
一度塗ればスタジオ2〜3回は耐えられます。
そして無臭なところも、好みが分かれる香りに左右されないポイント。
コーティング弦が存在していなかった頃は中の人、愛用していました。
DR String Life
メーカー | DR |
型名 | String Life |
販売価格 | ¥2,460(税込) |
JAN | 0600781006316 |
本国サイトの説明を翻訳してみましょう。
“DR Stringlife™ は単なる弦クリーナーではありません。
弦を洗浄し、指の脂や酸を取り除き、弦が酸素や汗と相互作用するのを防ぐ保護層を形成します。新しい弦に塗布すると、音色と感触がより長く持続します。
寿命を最大限に延ばすためには、演奏後に弦を掃除して保護してください。古い弦に適用すると、クリーンな感触とサウンドが向上します。
Stringlife™ は、その分子結合能力により、弦内の電子の正電荷を負電荷のポリマーに引き寄せることによって弦に結合し、弦と弦の寿命を奪う要素 (酸、汚れ、汚れなど) との間に障壁を形成します。
DR Stringlife で弦を長持ちさせるために治療しましょう。”
「電子が…?」
「弦を治療する!?」
…まずは試してみましょう。

開けると…うーんかゆみ止めみたいですね。

弦に塗り塗り…。
こちらは塗ったままでクロスを使いません。
使用感はこれまでのものと同じくサラッサラです。
そして弦の保ちですが、週に一回塗って、一ヶ月様子を見ましたが…
なんじゃこりゃぁ!!!
張りたての音がするじゃない!!!
正直感動しました。
これ、最早コーティング弦じゃないですか。
でも質感はノンコーティング弦のまま。
最強かよこれ…。
点数は「105点」!!
優勝ですよこれ。
コーティング弦よりもコスパもいい。
あるんですね、コーティング弦を超えるケア用品。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
どんなにケアしても劣化はしてしまうので、定期的に弦を交換することはもちろん大切です。
しかしケアをしてあげることにより、弦の保ちは飛躍的に伸びます。
手間は少しかかりますが、皆さんも是非お試しください。
何よりDRのString Life、感動しますよ。
普段はコーティング弦、無い場合はノンコーティング弦でghs使いだった中の人もString Life、お買い上げしてしまいました。
併用?乗り換え?
いやぁ楽器何本か試してみないと…。

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