皆様こんにちは!石田でございます!
年末年始の忙しさもようやく落ち着き、2023年に企画した商品が続々と入荷しているので、そちらの紹介記事を黙々と作成しております。
今回ご紹介するのはフライングVタイプ!
借り物でギターを始め、初めて自分で購入したギターはTokaiのFVタイプ、という生粋のVフリークである石田がプロデュースする1本です。
SCHECTER L-FV-NO4-MH/R Classic White
シェクターではOUTRAGEモデルなどを除いてレギュラーではFVタイプを生産していませんが、今回無理を言って作ってもらいました。
1970~80年代の特徴的な丸みを帯びたヘッドシェイプのモデルをイメージしており、マイケル・シェンカーやジェイムズ・ヘットフィールドなどHR/HMのヒーローたちが使用しているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか?
Gibsonがレギュラー生産しているモデルは67タイプの尖ったヘッドのものが多いので「手頃な価格で求めるルックスのものを作ってみよう」という企画です。
オーバルヘッド・ナロウネック
先述の通り、本家ではなかなか作ってくれない丸みを帯びたヘッドシェイプ。
一説には80年前後のモデルはヘッド角やネックのジョイントなど当時の復刻版として製造する際の問題となる箇所があるため作れないという話があるようですが...
ナット幅はレスポールの約43mm、ストラト系の約42mmよりもさらに狭い40mmを採用。
慣れるともうこれしか弾けません。
Gibson Dirtyfingersピックアップ搭載
いつもはSeymour Duncan製ピックアップにすることが多い私の企画モデルですが、今回はよりワイルドな響きを求めてGibson製をチョイス。
セラミックマグネットと高い直流抵抗値でハイパワーピックアップの代名詞として君臨するGibson Dirtyfingersです。
セラミック特有の歪ませてもすっきりとしたサウンドが魅力で個人的にも好きなモデルですが、今回のモデルの原型としているマイケル・シェンカーが一時期使用していた、ローディに借りたギター「NO.4」にDuncanとDirty Fingersをバラして搭載したという逸話から選択しています。
借りたギターなのに最後はステージで破壊してしまったという悲しい1本ではあるのですが、それまでの白黒FVのイメージからホワイト一色になったことでかなり強い印象があるモデルです。
さすがにDuncanも用意してピックアップを改造、とまでは出来なかったのでこだわる方はご自身でどうぞ...
国産ハードウェア搭載
ペグ、ブリッジ、テイルピースは信頼のゴトー製。
昨今生産が追い付いていないようで、今回のようなレギュラー仕様でなければ結構納期が長いようです。
ストラトキャスタータイプのノブを搭載
フライングVの標準はトップハットノブですが、シェンカースタイルにストラトタイプをチョイス。
シェンカーに限らず67以降のFVを使っているアーティストはノブを変えてしまう人が多いように感じますね。
シェクターならではの精巧なつくり
クラウンサイズ2.4×1.3mmの比較的大き目なフレットを非常に手間をかけて磨いています。
リーズナブルな価格ではありますが妥協無く、弾きやすく仕上げてくれています。
サウンドインプレッション
今回試した個体は約3.2kg。
この手のFVは3kgを大きく切るような軽いものが多いのですが、この個体はストラトなどと変わらないくらいの重量なのでサウンド的にもバランスに優れている印象です。
一般に「中音域が強くて抜けないサウンド」と言われるFVですが、確かに構造上低音はあまり出ないのですがかといって中音域が強いわけではなく、高音の抜け感はいいのですっきりとしたサウンドです。
Dirtyfingersは出力が強く、ゲインを上げると低音が前に出がちなのでちょうどいい感じにバランスが取れます。
フロントもクリーンで弾くと適度な鈴鳴り感があって使いやすい印象です。
とはいえやっぱり一番得意なのはハイゲインのリードサウンド。
ガンガンに歪ませて使ってみて下さい。
商品情報
メーカー | SCHECTER |
型名 | L-FV-NO4-MH/R(CWH) |
販売価格 | (税込) ¥168,000 (税抜 ¥152,728) |
JANコード | 4518533039931 |

石田 純一プロフィール
ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。
入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。