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【コラム】梅雨目前!ギターの保管方法を見直して弾きやすい状態を維持するコツ【ギター初心者】

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【コラム】梅雨目前!ギターの保管方法を見直して弾きやすい状態を維持するコツ【ギター初心者】

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

5月も間もなく終わり、いよいよ梅雨の時期がやってきます。
皆さんご存じの通りギターは「木」でできていますので、湿度が急激に変化するとどうしても影響を受けてしまうものです。

もちろん影響を受けたとしてもきちんと調整をすれば問題はないですが、なるべくは手間なく弾きやすい状態を維持したいですよね?

今回は楽器メンテナンスのスペシャリスト、浅草橋ギター&リペア店のリペアマン山口に「おうちでのギター保管方法を見直して弾きやすい状態を維持するコツ」を教えてもらいましたのでご紹介します。

梅雨になるとギターにどういう影響が出る?

よく言われるのは「ネックが反る」という事。
※ネックの反りについてはこちらの記事で紹介しています。

ネックが反ってしまうと弦の高さが上がる事で押弦により力が必要になってしまったり(順反り)、弦の高さが下がる事で音詰まりが起きキレイに音が鳴らなくなってしまったり(逆反り)とせっかくギターを練習していても残念な気持ちになってしまいます。
特に梅雨時期は前者の「順反り」状態になる事例が体感では多いです。

また「弦のサビやすさ」も梅雨時期は早くなると言われたりもします。

おうちでの保管について

部屋での保管はケースの中?スタンド置きどちらが良い?


オススメは「スタンド置き」です。

部屋でのスタンド置きは言わば「人間と同じ環境にギターを置く」状況です。
ギター保管は「50%前後」の湿度管理が適していると言われているのですが、人間もだいたい同程度の湿度が過ごしやすいですよね?

なので前提としては「人が過ごしていて不快でない環境であれば概ねOK」だと思っていただければ大丈夫です。
※もちろん「ケースの中がダメ」というわけではないので事情に合わせて使い分けてください。

部屋のどこに置くのが良い?


定型文のようですが「直射日光を避け、風通しの良いところ」がオススメです。
窓際も外気や日光の影響が出やすいので避けましょう。

エアコンの風は当たっても良い?


部屋での湿度調整のためにエアコンを使用される場合があると思いますが、ギターに風が当たるのは「100%NG」です。
楽器の種類によっては塗装が割れたり、変形してしまう可能性もあるので気を付けましょう。

これがあると安心!


島村楽器のオリジナルブランド「E.D.GEAR」から販売されているフレットガードがあると梅雨時期でも安心です。
調湿機能が備わっているので楽器に装着して保管しておくだけでもだいぶ弾きやすい状態を維持できます。

「調湿」という事で高湿度時は湿気を吸収、低湿度時は少しずつ水分を放出してくれるので、年中使用できるのも良いポイント。

日頃対応させていただいているスタジオミュージシャンの方々にもご提案し使用いただいてますが、様々な気候の中で楽器運搬を繰り返しても状態変化が少なくなり、出音も調子良いとお墨付きをいただく場面も沢山ありました。

ですので梅雨時期の対策で「何をやったら良いか分からない...」という方はまずはこちらのフレットガードを試してみてください。

もちろんフレットガードと指板オイルを組み合わせたり、ケース保管時は湿度調整剤と組み合わせて使っていただけるとより効果がありますので、余裕があれば併用をオススメします。

さいごに一言、大事なのは「楽器に気をかけてあげる」という事。

「こうしたら楽器の状態良くなるかな?」と試していただき、万が一望まぬ結果になってしまったとしても我々リペアマンが最大限サポートしますので、安心してギターライフをお楽しみいただけたらと思います。

紹介した商品の詳細

メーカーE.D.GEAR
商品名調湿機能付きフレットガード EFG-A1
販売価格(税込) ¥1,800 (税抜 ¥1,637)
JANコード4514812103041

いつも持ち運ぶギターはもちろん、保管用のギターにも最適な素材で作られた湿度調整機能、消臭機能を備えたフレットガード。
標準的なエレキギター、アコースティックギター、エレキベースはもちろん、7弦ギター、5弦ベースにも対応。

フレット保護に加えフレットの防サビ効果があります。

また高湿度時に湿気を吸収、低湿度時には少しずつ水分を放出し、ケース内の湿度を最適な状態に維持。
指板、ボディのコンディションを良好に保ちます。

全長:620mm
幅:ヘッド側—55mm
幅:ブリッジ側—70mm

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