PRSファクトリーオーダーレポート前編“久しぶりのUSAの空気”|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~

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PRSファクトリーオーダーレポート前編“久しぶりのUSAの空気”|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

皆様こんにちは!石田でございます!

去る4月下旬、当社で取り扱う特別なモデルをオーダーするべくアメリカはメリーランド州にあるPaul Reed Smith USA工場・オフィスへ訪問してきました。

過去にも何度かファクトリーオーダーで訪れましたが、ここ数年は国内の体制がPRS直営に変わった事に加え、昨今の事情によってなかなか実現していませんでした。

久しぶりの渡米なので色々と苦労しながらもなんとかミッションコンプリートしましたのでレポートします。

いざアメリカヘ


航路はこんな感じ。
海外旅行に行かれる方もかなり増えているので出国手続きにも時間がかかり、自宅出発から飛行機に乗るまででかなり体力消費しました...

ワシントン・ダレス国際空港へ到着


最寄りであるダレス国際空港へは日本から直通で行けます。
ここからは陸路で。


2時間弱のドライブで海を越え...


やってまいりましたメリーランド工場。
今までPRSの工場を示す看板などは一切なかったのですが、来なかった数年の間に遂に看板ができたそうなので記念にパシャり。


こんなドラゴンのオブジェもあったっけ...?


こちらがエントランスです。
内部はそんなに変わってない印象でした。

早速オーダーのためにVaultへ




前回は小さめのオフィス1部屋分だったPrivate Stock専用材の保管庫“Vault”

しばらくPSオーダーを受付停止していましたが「その間も木材の調達は継続していた」という事で2倍以上の面積になっていました。

これでもまだシーズニングの途中の材も沢山あるという事でしたのでPRSの木材調達能力は計り知れないですね。

いざ木材選定へ


今回は2泊4日という弾丸日程のため休んだり観光をしている余裕は一切ありません。
工場へ向かう車内で軽食を済ませたのでどんどん木材を選んでいきます。

ぎっしり積み込まれたフィギュアドメイプルの束を掘り出していくだけでどんどん時間が過ぎていきます。


ボディの形のテンプレートを当ててイメージに合う物を探していきます。

杢目が気に入っても、目的のカラーには合わなかったり、サイズ的にそのモデルには使えなかったりと様々なトラブルをプライベートストック主任のポール・マイルズに相談しながら乗り超えていきます。

ただ今回の材は正直過去のファクトリーオーダーの中でも最高峰のクオリティの木材だらけで「どの木材も良すぎて絞るのが難しい」という悩みの方が強かったです。

結局当初の予定よりも大幅に本数を増やしてオーダーしてしまいました...

ザックリとした木材確保で1日目は終了




とりあえず気に入ったものをどんどん確保し「だいたいこんなモデルを作ろう」という構想を固めたところでタイムアップ。
暗くなる前にホテルにチェックインします。

マリンビューのホテルにていったん休憩



とりあえず荷物を置いて夕食に出る事に。
この時点で自宅出発から24時間以上経過しています。

「ささやかな贅沢を」という事でアメリカンな夕食をいただきました。

日が落ちてからは後半戦...


夕日を眺めながらホテルに戻り、今度はオーダーモデルの仕様を決定。
深夜までかかりながら今回オーダーするモデルの木材だけではなく、パーツの構成など細かいスペックを決定しました。

2日目は早朝からのスタート



朝5時に起床し、7時にはPRS工場へ。
前日に選んだ木材のどれを使用するかを最終決定し、ものによってはポール・マイルズにチェックをしてもらいました。

その後はファクトリーツアーで工場内を一通り案内してもらいましたが、残念ながら写真公開はNGでしたのでお見せできず...

ですが新しい設備が増えていたり、今までの機能が拡張されていたりとクオリティ向上のためにかなり経費をかけている様子が見られました。

また新発売商品のプロトタイプも大量に見せてもらいました。
USA製モデルやSEなど、今後色々とリリースされていくようですのでお楽しみに。

オーダー内容は後編にて!

極上のフィギュアドメイプルをまるまるワンブロック使用した贅沢な1本や、皆さん大好きハカランダネックなど素晴らしい木材を確保しましたので色んなモデルをオーダーしてきました。

モデルやスペックなど詳細は追って公開します。
乞うご期待!

石田 純一プロフィール

ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。

入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。

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