ギタラバ(GUITAR LOVERS SHOW)とは?
抽選申込から島村楽器全店で試奏/購入ができるギターの催事です。
Altero Custom Guitars ギタラバ2022 Show Models!
いつも、島村楽器静岡パルコ店をご利用頂き、誠に有難うございます。静岡パルコ店 店長の平林(ひらばやし)です。
Altero Custom Guitarsが、残念ながら中止になってしまったサウンドメッセ用に進めていた秘蔵のショウモデルを、2022年秋開催の島村楽器Guitar Lovers Show2022(以下、ギタラバ2022)に向けて、製作を再開頂きます。
オーダーレポート
↑2022オーダーレポートV-LOG
2022年3月に滋賀県にあるAltero Custom Guitarsを訪問した際、バックオーダーが多数あり、新規オーダーが停止中であることは分かっていた為、初めに同社が製作する別ブランドでの企画を念頭に打ち合わせを行いました。
今後、静岡パルコ店企画で使用するブラジリアンローズウッド材を選定しています。
今後の内容がある程度決まった後、工房で安田氏、倉田氏と製作途中のギターの様子等を見ながら、今後の展開を相談していたところ、翌年のサウンドメッセ開催の話しが出ました。
雑談をしながら話をしていると、「そういえば、前回のサウンドメッセ用にショウモデルを製作していたのを思い出した!」ということで、奥から製作途中のギターを2本お持ち頂きました。
それが、こちらのギターです!
どちらもショウモデルとして製作を進めていた為、現段階では未完成ですが、素晴らしいギターになることは間違いない!というオーラに満ち溢れています。
倉田氏が「直前の早朝まで製作していたけど、中止になっちゃって…。」とお話しされていましたが、残念ながら開催間近で中止となってしまったサウンドメッセ。
それならば、Guitar Lovers Show2022のショウモデルとして、こちらの2本を製作頂けないか、思い切って打診致しました。
塗装も終わり、フレットも打ち込まれている完成間近の状態で、バックオーダー等の製作状況に影響がないということで、なんと快諾頂きました!
ここから2022年仕様を盛り込んでいきます!
【Vouto 7-Strings/Boxelder Maple】
Vuoto・・・イタリア語で「真空」「無」などを意味する、Altero Custom Guitarsオリジナルシェイプのダブルカッタウェイモデルです。
こちらのオフィシャル・ムービーでも、多様なプレイスタイルに適応可能なことがお分かり頂けると思います。
アシンメトリーなデザインが特徴的で、デザイン的にも構造的にも、セットネック/ボルトオン、アーチ/フラットなど問わず、自由度は高い設計です。
ボディトップ&ヘッドストックには、カーリー杢が入ったボックスエルダー・メイプルを使用しています。カエデ属のソフトメイプルで、赤/ピンクのラインが走る特徴的な杢が印象的なマテリアルですが、こういったエキゾチックウッド材を、独創的かつセンス良くギターに昇華させるスキルに、毎回驚嘆します。
ボディバックにはなんと、このグレードのキルトメイプルを使用しています。更に、ボックスエルダーに走るピンク/レッドのラインにマッチさせたカラーでステインしています。
バックプレートもボックスエルダー材を採用することで、全体に統一感をもたらすことに成功しています。
今回は、7弦ギターということで、サウンドの立ち上がり、明瞭感を出す為、ボルトオン・ジョイントを採用しています。
ハイポジションでの演奏性に関してストレスが軽減される様に、丁寧なヒールカット処理が施されています。
ネックにはカーリー・ローステッド・メイプル材を使用、5Pにラミネートすることで、7弦ギターに対する強度向上と、弦振動をスポイルしない為、サスティーンもアップします。
茶褐色のネック材に対して、ホワイト&ブラウンカラーのスポルテッド・メイプル材でルックス面でのコントラストと、全体のサウンドバランスをコントロールしています。
電装系やハードウェアを纏った状態での仕上がりが楽しみな1本です。
どうぞ期待下さいませ。
【Astra Fixed Multi-Scale/Quilted Maple】
ラテン語で「天」、サンスクリット語で「閃光・矢」などを意味するAstraシリーズは、従来のストラトキャスターを踏襲しながらも、独自の解釈によりデザインされたシャープなシェイプ、コンセプトにより製作するモデルです。
こちらのオフィシャル・ムービーでも、抜群のプレイアビリティーと操作性、薄めに削り出されたスリムなネックによる、モダンなプレイスタイルに適応可能なことがお分かり頂けると思います。
Astraは、ややトラディショナルな仕様である『Standard』、モダン指向な『Fixed』、正統派ハイエンドとも云える『Custom』、ヘヴィーシーンにおいてその存在価値を高めている『Multi Scale』をラインナップしていますが、
本モデルは、 Fixed Multi Scale、リバースヘッドという、モダン/ヘヴィスタイルに特化したスペックを誇ります。
国内のギターブランドで、このスタイルを貫けるブランドは稀有です。
ボディバックもブルカラーでステイン。コントロールパネルは、ブルーバーストカラーに染め上げられたキルトメイプル材を使用しています。
ネックには1Pカーリー・ローステッド・メイプル材を使用しています。ワイドなフィギュアド杢が非常に美しいです。
弦は裏通しにすることで、弦振動を十分にボディに伝えることが可能です。
こちらも茶褐色のネック材に対して、ホワイトにブラックラインが走る「墨流し」が特徴的なペールムーン・エボニー材でルックス面でのコントラストと、全体のサウンドバランスをコントロールしています。
ナットやフレットなどの”演奏性”に直結する箇所は、数多くのリペアで培った経験で経た技術により、最高の状態に仕上げています。
国内外のトップビルダーが豊富なリペア経験を通じ、様々な楽器の知見を得て、個々の楽器製作に活かしていることは周知の事実ですが、同社にも同じことが感じられます。
ギタラバ2022に向けて製作が進んでいる、Altero Csutom Guitarsの拘りが凝縮された両モデルをお楽しみどうぞ!