昨年の10月に発表された「BOSS RC-600」
先日1月29日(土)に販売が開始されました!
ギタセレニュースの中の人もそうですが、発売を今か今かと待ち望んでいたギタリスト・ベーシストの方も多いのではないでしょうか?
今回は実機を用いて、機能などをご紹介いたします。
※製品については以下リンクをご確認ください。
BOSS RC-600|最高峰の音質と類まれなるカスタマイズ性を備えた、フロア型 LOOP STATION のフラッグシップ ・ モデルが登場!
まずはお出迎え
ドンッ!と来ました、RC-600。
電源をONにするとディスプレイには「BOSS」の文字。
その後…
「LOOP STATION RC-600」の表示。
ワクワクします。
フットスイッチの配列
下側には1~3(切り替えで4~6)の各トラックのREC/PLAYとSTOPのスイッチ。
上側にはTRACK SELECT、UNDO(ひとつ前に戻って録り直す)/REDO(前に戻ったけどやっぱり元に戻す)、ALL START/STOP(全てのトラックをスタート/ストップさせる)スイッチがあります。
TRACK SELECTを長押しする事で本体スイッチの機能切替が行なえます。
今回のテーマは…
皆さん、この曲をご存知でしょうか?
Daft Punkの「Get Lucky」です。
2014年の第56回グラミー賞で「最優秀レコード」となった曲です。
今回はこの曲をイメージに、RC-600でどこまで近づけられるか挑戦してみたいと思います。
セッティングのご紹介
エレキギターは愛用のSTタイプを使いました。
RC-600にはトラックまたは入力音に人の声のキャラクターを適用させ独特な音を作り出す「VOCODER」というエフェクトが内蔵されています。
実際に試してみると非常にナチュラルにかかるエフェクトでした。
今回はより曲のイメージに近づけるためBOSS VO-1を併用してみます。
ボコーダーに繋ぐマイクは、定番のSHURE SM58-LCEを使用。
エレキギター→VO-1(マイクも入力)→RC-600→LINE出力
という、いたってシンプルな接続となっております。
揃った赤が眩しいです…。
さてお待ちかね演奏してみました!
実際に録ってループさせてみました。
とくとご覧ください(演奏が拙いのはご容赦くださいませ)。
いかがでしょうか…。
自分なりには「Get Lucky」に近付けたと思うのですが…。
RC-600の設定
動画では、
TRACK 1:ベース
TRACK 2:キーボード(っぽい音)
TRACK 3:ギターカッティング
TRACK 4:ボコーダー
と重ねて、音の抜き差しをしてみました。
VO-1の設定は上記画像の通りです。
まずはテンポと全体のリバーブ設定
画像右上の通り、より原曲に近づけるため、テンポは♩=116に設定します。
そして右下にある「MFX REVERB」はいっぱいまで持っていきました。
それでもナチュラルにかかります。
細かな部分ですが、パッチ名もテーマに合わせて設定してみました!
テンポに合わせて光るインジケーター
RC-600のルックスの良さを決定付けているのはこのインジケーターではないでしょうか。
大きくてカッコいい!
テンポの1拍目は赤く、
2・3・4拍目は緑色に点灯します。
※1拍目の画像を撮るのが一番難しかったです。
視認性バッチリ。
リズムの設定
RC-600は内蔵リズムも充実しています!
ROCKからPOP、METAL、BLUES、FUNK、R&B等、21種類ものジャンルが入っています。
さらに各ジャンルにはパターンも多数用意されていて、その数は合計200種類以上!
パターンを鳴らすドラムの音も16種類の中から選べるので、例えばジャンルは「POP」、パターンは「8BEAT」と選んだ後、自分のプレイしたい曲調に合わせてドラムの音色を「明るく」や「暗く」する事ができます。
これだけあれば、自分が探しているリズムがきっと見つかると思います。
今回はご覧の通り「ELCTRO」のジャンルをチョイス。
各トラックにエフェクトをかける
TRACK 1はベースなので「G2B」というエフェクトをかけます。
※名前の由来はおそらく「Guitar to Bass」ですね。
このエフェクトもスグレモノ!
音の遅れを全然感じさせず、ギターの音がベースになります。
TRACK 2のキーボードっぽい音は迷いましたが、FLANGERを選択。
TRACK 3のギターカッティングにはPREAMPからJC-120を選択。
ルーパーなのにアンプシミュレーターが内蔵されているってスゴイですよね!
JC-120は自分で所有しているくらい好きなのですが、とても再現度の高いサウンドで驚きました。
弾いてみての感想
実は私、古くなりますがRC-50ユーザーでした。
RC-50は3トラックですし、今回のように各トラックをスタート&ストップさせるためには別売りのフットスイッチFS-6を3台接続しなければならず、それはそれは巨大なシステムでした。
そこから、歴代のLOOP STATIONを弾いてきた私の感想としましては…。
まず第一に音が良いです!
ループさせた音に劣化を全く感じさせません。
そして第二にフットスイッチを踏んだ時の遅れを感じさせない事です。
ルーパーにありがちな「スイッチを踏んだタイミングとループフレーズの音の鳴り出しがズレてしまう」ストレスを感じる事なく、スムーズに録れました。
そして第三に内蔵されているリズムやエフェクトが高音質という事です。
リズムはリズムマシンとして、エフェクトはマルチエフェクターとして使ってもいいな、と感じるほどのクオリティです。
また、細かい機能で感動したのは、ループに録った音のパンニング(音が右側の方で鳴るか左側の方で鳴るか)の設定が各トラックごとにできる事です!
モノラルだと重ねたサウンドが埋もれていってしまう感が強いですが、パンが振れれば埋もれず、クリアなサウンドでにループします。
まとめ
昨今の世情もあり、バンドスタイルではなく、ソロスタイルで演奏するミュージシャンは増えてきました。
ソロで演奏する方には超おススメの機材です。
一度触ったら、楽しくてずっと遊んじゃいますし、ライブ等で人前で演奏する時も大活躍する事間違いナシですよ!
当社の店頭にも続々と入荷しておりますので、ぜひお試しくださいませ。
商品情報
メーカー | BOSS |
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型名 | RC-600 |
販売価格 | ¥66,000(税込) |
JAN | 4957054516765 |