前回の【ビギナーズ倶楽部】第3回 エレキギターを知る① ~ボディに空洞? ホロウとソリッド~は少し長くなってしまったので2回に分けました。
と、いうことで今回はエレキギターを知る、パート2。
「その他」に分類はされるものの、定番だったりするギターたちが目白押し。それでは行ってみよー!
その他タイプに分類されるギターたち
冒頭でも書きましたが、「その他」と言っても「ストラトやテレキャス、レスポールに比べれば」っていうだけの話で、実はギターの歴史を築いてきたモデルたちもたくさんあります。そんなギターたちを更に細かく分類して知って行きましょう。今回のモデルをざっと見てみます。
- ジャズマスター/ジャガー/ムスタング・タイプ
- SG/エクスプローラー/ファイヤーバード・タイプ
- Vタイプ
- PRS系
- モズライト
- 変形ストラトタイプ/RGタイプ
- 変形ギター
- 多弦ギター
- アーティスト・モデル
- トラベルギター/ミニギター
おぉ~。なかなかの数です。
1.ジャズマスター/ジャガー/ムスタング・タイプ
まずはこのタイプから。知っておいて欲しいのは、これらのモデルはすべてFender社のモデルであるという点。なので基本的にはすべてボルトオンであり、シングルコイル・ピックアップが基本です。(もちろん例外はありますよ。ギターの世界は自由度が高い分例外も多いんです…)
ジャズマスター・タイプ
40年代後半にテレキャスター(当時はエスクワイヤーの名)、52年にレスポールが発売されたわけですが、60年代になってジャズ界を席巻していたのはギブソンのレスポールをはじめとしたギターたち。ジャズギタリストの多くはギブソン派だったのです。そんな状況を憂慮したFender創設者のレオ・フェンダーが64年に発表したのがこの「ジャズマスター」(Jazzmaster)。

「ジャズが弾けるギター」として発売されたジャズマスターはジャズギタリストのジョー・パスも使用したことで人気が出始めます。
ピックアップがシングルコイルでありながらも、ストラトキャスターやテレキャスターのようなそれではなく、サイズも大きめでメロウな音が出るため、フロントピックアップでのサウンドはジャズに最適でした。
その後一時期生産完了になるものの、サーフロックや、90年代のグラン時、オルタナブームの中ジャズマスターの人気に火がつき、再生産となり今に至ります。
サーフ・ロック界の王者ともいえるザ・ベンチャーズのドン・ウィルソンが使用。
オルタナティブ・ロック系のJ・マスシス(ダイナソーJr.)が使用。
近年になって日本のギタリストもジャズマスター愛用者が増えた気がします。
クリープハイプの小川幸慈さんもギタセレでジャズマスターへの愛を語って頂きました。
ゲスの極み乙女。の川谷絵音さんもジャズマスターです。
やはり最近ではジャズマスターを好む方はサウンドの傾向からでしょうか、コード弾きをされる方が多いと感じます。ただ、発売当初のコンセプトを考えると「ジャズで使えるFender」なので、単音のソロプレイだってこなすマルチなギターではあります。
ジャガー・タイプ
ジャズマスターの上位機種として1962年に発売されたのがジャガーです。
- それぞれのピックアップのON/OFFスイッチ等を搭載
- シングルコイル・ピックアップで、ジャキジャキしたサウンドが特徴
- スケール(ナットからブリッジまでの弦の長さ)が短め
- リアピックアップとブリッジの間にミュートがある
簡単に表すとこんな感じです。
ジャズマスターよりもジャキっとしたサウンドで、サスティンは少なめということで、コードカッティングやストローク系のギタリストに非常に人気があります。
最初はサーフ・ロック系のギタリスト、カール・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)などによって人気が出ましたが、それ以降はハードロック全盛期でストラトキャスター、テレキャスター、レスポール全盛となり、生産終了となってしまいます。そこから一気にジャガー人気を際燃焼させたのはやはりこの方。
ニルヴァーナのカート・コバーンです。オルタナティブ・ロックの代名詞的なバンドで、カートはジャガーのピックアップをハムバッカーに変更して使用していました。この人の影響でジャガーを使い始めるギタリストも多いと思います。そのくらいジャガーのイメージを定着させた人です。
他にも多数のギタリストがジャガーを使用していますが、メインというよりはそのサウンドを求めて、曲によって持ち替える、という使用方法が多いですね。独特の「ジャキ」っとしたサウンドからコード弾き、しかも歪ませたサウンドでプレイするスタイルによく使われます。
ムスタング(マスタング)・タイプ
ムスタングが最初に発売されたのが1964年。60年代はFender社も精力的に新たなシェイプを模索していたんですね。

ムスタングもジャズマスターやジャガーのようにピックアップの6弦側にスイッチがあってサウンドを細かく作りこめます。またスケールもジャガー同様短く、さらにジャガーよりもボディが小さいために女性にも人気です。
サウンドは非常に荒々しい印象を受けるため、ジャガー、ジャズマスター同様にオルタナ系やグランジ系で人気が爆発しました。
近年のムスタング人気の火付け役もニルヴァーナでしょう。代表曲である「Smels Like Teen Spirit」のプロモでもカートがムスタングを弾いています。
ちなみに日本人でムスタングといえばこの方。
Charさんです。カートが使う以前からムスタングで圧倒的なパフォーマンスを披露されています。ムスタングという荒々しいサウンドを最大限に引き出し名プレイです。
hydeさんもムスタングをよく使われています。
そして2009年から放送された「けいおん!」であずにゃんもムスタングを使用して、赤いムスタングがスゴい人気を博しました。
Fenderのギターはストラトキャスター、テレキャスターという両巨頭を擁しながらも、こういったシェイプも定番化している点がスゴいですね。
ムスタングもコードカッティングの印象が強いですが、Charさんを見ても分かるとおり、歪んだソロもかっこいいサウンドになります。
2.SG/エクスプローラー/ファイヤーバード・タイプ
前ページではストラトキャスター、テレキャスターといった超定番以外のFender系を紹介しましたが、今度はそのGibson版といったところでしょうか。レスポールや箱モノ以外のGibson系です。
SG・タイプ
SGは、実はレスポールの新しいモデルとして発売されたという過去があります。

ちなみに発売当時の名称は「レスポール・スペシャル」。その後「SGスペシャル」と名称が変更になり、SGシリーズがいろいろ発売されるようになるのです。
SGの特徴は「マホガニーのみのボディ」という点。レスポールと違ったのはそこでした。またボディ自体も薄いのでレスポールに比べて持ちやすく、疲れ辛いのです。ただしボディが軽い分、ヘッド側に比重がかかってしまい、ストラップをかけてたって弾くとヘッド側が下がってしまう、いわゆる「ヘッド落ち」しやすいのもデメリットではあります。
そのデメリットもなんのその、SGは非常に愛用者が多いのです。まず真っ先に思い浮かぶのがAC/DCのアンガス・ヤング。
アンガス=SGのイメージはもう頭から離れません。
そしてもう一人、ブラック・サバスのトニー・アイオミ。
デビュー当時からSGを使い続けるレジェンドです。
日本でSGのイメージが強い方といえばこの方。
PRINCESS PRINCESSの中山加奈子さん。ポップな曲調の中でロックなサウンドを奏でるギタリスト。
「涼宮ハルヒの憂鬱」内で長門有希ちゃんもSGを弾いています。
というのも長門有希ちゃんのパートを担当している西川進さんがSGだからという事もあるのでしょうね。
というようにSGはけっこうロックなイメージが強いですが、レスポールよりは軽めというか、ロックンロール~ハードロックといったところで愛されているように感じます。サウンド的な傾向がレスポールよりライトな感じというのも要因でしょう。
エクスプローラー・タイプ
Gibsonの変形モデルといえばエクスプローラー。セットネックにハムバッカー×2というGibsonならではの構造ながら、非常に前衛的なデザインです。

エクスプローラーが最初に発売されたのは1958年。フューチュラ(Futura)という名でデビューしましたが、前衛的過ぎたのでしょうか、あまり人気が出ずにまもなく生産完了になってしまいます。
生産完了後、他社jからエクスプローラー・タイプのギターが複数発売されます。例えばHAMER。

チープ・トリックのリック・ニールセンが使用したことで一躍有名になりました。
その人気を見たGibsonは1975年にエクスプローラーを改めて生産開始。
エリック・クラプトンの使用でもどんどん名を博します。
さらにエクスプローラー・タイプのギターはJacksonからも発売されます。当時オーストラリアで結成されたヘヴンというバンドのブラッドフォード・ケリーのシグネイチャーモデルとして「Kelly」が登場。
さらにはメタリカのジェイムズ・ヘットフィールド ・モデルがESPから発売されます。
そうしてエクスプローラー・タイプはGibsonだけでなく複数社から発売されることで、ある意味「その他」カテゴリーではなくなりました。
エクスプローラーの印象はハムバッカーも搭載している事で、リフを使って刻むサウンドが多いということ。特に派生したエクスプローらー・タイプはそういった傾向が強いです。
ファイヤーバード・タイプ
ボディの形は少々エクスプローラーに似ているこのギター、「ファイヤーバード」(Firebird)と言います。

ファイヤーバードもGibsonから発売されたモデル。1963年発売なので、ちょうとエクスプローラーが生産完了になっている間に発表されたんですね。ファイヤーバード人気は何と言ってもこのブルーズマンが決定付けたといえます。
2014年、惜しくも永眠された別名「100万ドルのギタリスト」。
このギターは「スルーネック」という構造で、ネックの材がボディエンドまで伸びていてその横に翼のようにボディを足して作られます。そのためサスティン(音の伸び)も稼げる構造でした。
2015年にはB’zの松本孝弘さんが自身のシグネイチャー・モデル、TAK MATSUMOTO FIREBIRDを発売。

今後、ファイヤーバード人気が爆発しそうな予感…
(松本さんのファイヤーバードはヘッド形状やボディサイズなど、オリジナルとは違ったスペックが多々あります)
3.Vタイプ
Vタイプも様々な種類が存在します。「V」というのはボディを逆さにしたときに、「V」の形状をしているからそう呼ばれます。「A」ではないのでご注意を。
フライングV・タイプ
Vタイプの元祖はGibsonのフライングV(Flying V)。1958年に前ページで紹介したエクスプローラーと共に発売されました。

当時のギタリストにとって、エクスプローラーよりも前衛的すぎたんでしょう。エクスプローラーよりも早く、なんと発売翌年の1959年には生産完了してしまいます…
ボディ構造はマホガニー材にハムバッカー×2、セットネックというGibsonらしい仕様です。
しかしその約2年のあいだに生産されたわずかなフライングVを手に入れていたギタリストがいたんです。ブルーズ3大キングの一人、アルバート・キングです。
まずもってブルーズでVを弾くということが、最初知った時は驚きましたがこう見ると無性にカッコイイ。その影響か、キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)、ジミヘンもVを使い始めます。
それから80年代にフライングVを一躍広めたのがマイケル・シェンカー(MSG、UFO)。
※80年代に入るとGibsonはフライングVを再生産開始します
90年代はレニー・クラヴィッツ。
といったように時代が移り変わってもフライングVはギタリストに愛され続けています。
日本でも小山田圭吾さん(コーネリアス)など、たくさんのギタリストが使用していますよ。
キングV・タイプ
マイケル・シェンカーがGibsonのフライングVを世界中に知らしめていた80年代、Jacksonがラット(RATT)のギタリスト、ロビン・クロスビーのために製作したのがこの「キングV」。(発売当初は「キング」)

フライングvよりも鋭角的なデザインで、LAメタルと呼ばれたRATTの音楽性の中でもかなりの存在感を放っていました。
スペックはピックアップ、トレモロアームなどいろんな仕様が存在します。
80~90年代、メガデスのデイブ・ムステインがキングVを使用して、さらにキングVの人気は高まりました。
ランディV・タイプ
「ランディ」というのは若干25歳で亡くなったランディ・ローズのこと。Jackson(当時はCharvel)がランディのために製作したVシェイプのギターです。

ランディのために作り上げたプロトタイプ2号機がこのシェイプになったのですが、ランディはこれが完成してすぐに飛行機事故でなくなってしまうため、本人がライブで使用した映像はほとんど残っていません。
どちらかというとこの水玉のフライングV・コピーモデルの方が印象が強いかもしれません。
ランディ亡きあと、当時KISSに在籍していたヴィニー・ヴィンセントがランディVを演奏するようになります。
その後もランディVのフォロワーは増え続け、今もJacksonブランドのメイン・モデルの一つとしてランディVがラインナップされています。
このように見てみると、フライングVは最初からブルーズマンが使うなど、幅広く使われる印象ですが、Vシェイプのギターは総じてメタル、ハードロックといったジャンルで使用されることが多いです。特にキングV、ランディVはその鋭角なボディシェイプなので、かなり激しい印象を受けます。
4.PRS(Paul Reed Smith/ポール・リード・スミス)系
PRSは「系」と言ってもPRSでしかないのであまり他社のコピーは存在しませんね。

PRSの代表モデルはこのカスタム。22フレットモデルと24フレットモデルが存在して、基本的にはセットネック使用です。ボディもメイプルトップ、マホガニーバックが標準。そしてトレモロユニットが装備されている事が多いです。
と、ここまで読んで何か気付かないでしょうか?
そう、このカスタムはレスポールとストラトキャスターの「良いとこ採り」をしたギターなのです。しかも単純にスペックをそのまま持ってくるだけでなくPRS独自の機構も多々あります。コイルタップと呼ばれる回路で、ハムバッカー×2個でありながらシングルコイルの音が出せるのもカスタムの標準仕様です。
PRSを使用しているアーティストと言えばこの人。
カルロス・サンタナ。サンタナは「Santana」というシグネイチャー・モデルを使用しています。PRSが世の中に広まるきっかけになった方とも言えます。
マイケル・ジャクソンのツアーギタリストに採用されて一躍有名になったオリアンティもPRSのユーザー。
ストラトよりもスケールが短いので小柄なオリアンティも非常に弾きやすいのだと思います。
日本でもたくさんのギタリストがPRSを愛用しています。
マキシマムザ亮君(マキシマムザホルモン)もその一人。
PRSの完成度の高さ故か、本当に多岐にわたって使われるギターだと思います。ここまでロックなギタリストを紹介しましたが渡辺香津美さんやアル・ディ・メオラもPRSを使っていますし、最近TOKIOの長瀬智也さんもPRSを弾いている姿を良く見かけます。とにかく万能なギターという印象が強いギターです。
5.モズライト
続いてモズライト(mosrite)。モズライトはギターメーカーの名前です。

モズライトは、一瞬でモズライトと分かるシェイプです。ナットのすぐ下に「0フレット」と呼ばれるづレットがあったり、独特のトレモロユニットが載っていたり、ピックアップも独自のピックアップを搭載していたりと、個性的です。
ちなみにモズライトはリッケンバッカーから派生したメーカーです。
モズライトといえば「テケテケ・サウンド」。テケテケの生みの親であるベンチャーズ(The Ventures)はあまりにも有名です。ベンチャーズが使ったことでモズライトはサーフ・ロックの代名詞にもなりました。
日本ではベンチャーズの影響を受けて加山雄三さんや寺内タケシさんもモズライト使いとして知られています。
さらにモズライトは実は別の顔を持っています。
パンクバンド、ラモーンズのギタリスト、ジョニー・ラモーンもモズライト使いでした!
最近でもラモーンズが好きな若い世代のギタリストがモズライトを購入していくことも少なくは無いです。
6.変形ストラトタイプ/RGタイプ
ストラトキャスターから発展したギターがこのカテゴリーです。シェイプはストラトっぽいのですが、多少鋭角な感じで、ハムバッカーが搭載されていることが多く、トレモロユニットもロック式だったりします。(もちろん通常のシンクロナイズド・トレモロやストップ・テールピースのモデルもありますが)
Ibanez RG、S

変形ストラトの最右翼がIbanez(アイバニーズ)ではないでしょうか。IbanezのこのシェイプはRGと名付けられ、テクニカルなギタリストやハードなギタリストに人気があります。
超絶テクニックのギタリスト、スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)は自身のシグネイチャー・モデルを使用していますが、RGを基本としたモデルです。
ヴァイと並ぶテクニカルなギタリスト、ジョー・サトリアーニ(Joe Satriani)もIbanezの「S」シリーズを基にした彼のシグネイチャー、JSシリーズを使用しています。
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SCHECTER
SCHECTER(シェクター)もテクニカルなギタリストに非常に人気があるメーカーです。

SCHECTERは非常に数奇な運命を辿っているメーカー。(その辺は長いので割愛します) 海外でもハードロック系の、テクニカルなギタリストが愛用することが多いです。上記のSDシリーズは特にピックアップもSCHECTER製で、他のラインナップとは一線を画します。
近年すさまじい盛り上がりを見せたSCHECTERのSDシリーズ。その要因はニコニコ動画、「弾いてみた」にありました。カリスマ的な人気を誇ったギタリストがSDを使用することで、影響を受けた方も多かったのです。そういったところは昔には無い、ギターの流行の仕方ですよね。
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Jackson
またまた登場しましたJackson。Jacksonのこのシェイプは「ソロイスト」(Soloist)と呼ばれるモデル。

進化型ストラトの草分け的な存在です。スルーネック構造のものが多いですね。Jacksonヘッドと呼ばれるこの形と、指板のポジションマークはハードロック・ギタリストの憧れでした。
ストラトやレスポールのイメージが強いジェフ・ベックも使用していました。
変形ストラトタイプは、テクニカル、ハード、ロック、といったキーワードが浮かんでくるギターたちです。それ以外で弾けないかと言えばそうではなく、逆に万能タイプなのでいろいろ対応できるのですが、ボディのシェイプや見た目の印象から、そういったジャンルの々が好むギターになっています。
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7.変形ギター
読んだままのギターのジャンルです。これまでの、スタンダードなシェイプからは一線を画す、あきらかに形が変わっているギターです。時代の流れと共にそういったギターは増えてきました。
…モズライトや、エクスプローラーだって最初発売されて時はあきらかな「変形」だったんでしょうけども。
モッキンバード・タイプ(B.C.Rich、FERNANDES等)
変形タイプの中でももっとも有名と言えるのがモッキンバード(通称モッキン)です。

基本的なスペックはスルーネック、ハムバッカー×2といったところで、いろいろな仕様が存在するのも特徴。実は歴史も長く、1974年には第一号が発売されていた、歴史のあるモデルなんです。
モッキンを使うギタリストはエアロスミスのジョー・ペリーなど多々挙げられますが、元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュの使用で一気に知名度が上がりました。
レスポールのイメージが強いスラッシュですが、モッキンも似合いますねぇ~
国内ではFERNANDESから発売されているモッキンタイプのシグネイチャー・モデルを使用したこの方。
日本国内だと「モッキンバード」というよりも「hideモデル」と言った方が通じやすいかもしれませんね。
ビースト(B.C.Rich)
こちらもB.C.Richのギター。その名もビースト(Beast:野獣)です。

これはも何も言わずともメタル、デスメタル、ハードコアの方々が好むシェイプ。理屈じゃありません。
フォレスト(ESP、EDWARDS、GrassRoots)
海外の変形ギターの草分けがB.C.Richなら、国内ではESPじゃないでしょうか。

そんなESPブランド系列(ESP、EDWARDS、GrassRoots)のギターの中でも圧倒的な人気を誇るのが「フォレスト」(Forest)シリーズ。ビジュアル系バンドのギタリストに圧倒的な人気を誇ります。
最初はベースとして発売され、ラルク・アン・シェルのtetsuyaさんが使用したことでこのシェイプの楽器がスタートしました。
その後、動画のようにPierrotのアイジさんがギターバージョンを使用した事で一気に人気が爆発しました。
変形ギターはビギナーには「持ちづらい」「弾きづらい」などの意見もあると思います。また、力加減がまだ甘く、ボディサイズの把握も出来ていないので楽器を傷つけてしまうかもしれません。しかーし!「憧れのあの人と同じ楽器を使いたい」という欲望はギター上達の近道でもあるのです。よほどの変形で無い限り、そういった理由であきらめるのは得策ではないですよ。
8.多弦ギター
変形ギターの次は多弦ギターでしょう。「多弦」という事は、通常の6本より弦が多いギターということ。7、8、9…最近では10弦ギターなんてものもあります。ちなみに最後に触れる12弦はそのあたりとは意味合いが変わるので。
7弦
さっそく7弦行ってみましょう。7弦は多くの場合、低い方に1本弦を足します。チューニングは「シ」(B)になるので、全弦のチューニングはシ-ミ-ラ-レ-ソ-シ-ミ(B-E-A-D-G-B-E)となります。ハイポジションでソロを弾いている時、低いソ(G)を鳴らしたければ6弦の3フレットまで戻らなければなりませんが、7弦であれば8フレットに同じ音があるので戻らなくても済んでしまいます。そういった理由から7弦ギターを使うジャズギタリストもいらっしゃいます。
ただ最近の7弦および多弦のトレンドは、やはりメタル、ジェントといったジャンルでしょう。こういったジャンルに飛び込みたいのであれば、最初から多弦、という選択肢の可能性は0ではありません。(出来れば6弦からスタートのほうが上達は早いと思いますが、「7弦ギタリストになるだ」という志が決定しているならそれもアリだと思います。)
では7弦で最近話題のメーカーを少し紹介しておきましょう。まずはStricrtly 7 Guitars(通称S7G:エスセブンジー)。

7弦専門メーカーとしてスタートしましたが、今では6~9弦のギターを作っています。ラインナップの中でも「ステイン・フィニッシュ」と呼ばれる塗装やDjentらしいサウンドを生み出す木材とその組み込みが人気。
S7GDjent系のサウンドを聞いてみましょう。S7Gを愛用するチンプ・スパナーのジム・ヒューズによるデモです。
このブリッジミュートした状態でピッキングした際のサウンドが「ジェン」というサウンドに聞こえるから「Djent(ジェント)」というジャンルが出来上がったわけです。ヘビーながら輪郭のはっきりしたサウンドです。
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続いてMayones(メイワンズ)。国内では「メイワンズ」の読み方が定着していますが、海外では「マイヨネズ」という読み方が一般的なようです。

メイワンズはポーランドのギターメーカー。6弦や7、8弦のギターや多弦ベースをラインナップしています。日本に入ってくる数量はS7G同様飛行に少ないのですが、Peripheryのミーシャ・マンソーの使用で一気に人気が爆発しています。
※紹介動画は6弦ですが、ミーシャは7弦、8弦のMayonesも愛用しています。こういった“True Temperament Frets”という音程を正確にするための機構を載せたりと、作りの細やかさがウリのギターメーカーです。
8弦
8弦ギターは、7弦よりも更に一つ下に弦を追加するのが一般的。チューニングはファ#-シ-ミ-ラ-レ-ソ-シ-ミ(F#-B-E-A-D-G-B-E)。7弦よりも低いサウンドが出せるギターで、ヘビーなサウンドの方向へどんどん進んでいます。
8弦を製作しているメーカーは先ほどのS7GやMayonesもそうですが日本だとSCHECTERが挙げられます。
SADSのギタリストとしても知られるK-A-ZさんもSCHECTERの7弦、8弦を使用しています。
いかがですか、8弦ギターがどれだけ低音に迫れるかが分かりますね?
続いてStrandberg。先日楽器フェア2014でデビューしたBoden OSシリーズも人気のヘッドレス、多弦メーカーです。

特徴はその個性的なボディや、ネックの裏側の形状。丸ではなく台形になっています。元々はジャズ等のジャンル向けに生まれたギターだということでしたが、今はDjentやメタルのギタリストに大変好まれています。
S7Gのところでギターを弾いていたジム・ヒューズがベーシストとして参加しているシャッタード・スカイズのプロモ。ギターのイアン・ロケットがStrandbergのBodenを弾き倒しています。
9弦
8弦よりさらに下に弦を追加したのが9弦!ド#-ファ#-シ-ミ-ラ-レ-ソ-シ-ミ(C#-F#-B-E-A-D-G-B-E)というチューニング。IbanezやSCHECTER、S7Gが発売しています。(Ibanezは7、8弦ギターももちろん作っていますよ。)

9弦ギターを使用しているギタリストを考えてみても、まだあまり思いつきません… そのくらいこの9弦というジャンルはまだ新しいと思います。
ということでIbanezのデモ動画をご紹介。
これはスゴイですね。もうギターのサウンドじゃない… なんせ9弦めはベースの弦を張ってますしね。ビギナーで9弦を最初に手に取る型は極稀だと思いますが、一応知っておいて損は無いでしょう。
12弦
この12弦はこれまでの低音へ、低音へ、といた流れとは全くの別物。通常の6本の各弦の横に「複弦」と呼ばれる弦を張ります。1~3弦の横にはそれぞれ同じチューニングの弦を、4~6弦の横にはそれぞれオクターブ上の弦を張ることで、独特の響きを得るためのギター。ビートルズのジョージ・ハリスンもリッケンの12弦を使用していました。

12弦で有名な演奏といえば、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」。ドン・フェルダーが12弦と6弦のダブルネックのGibson SGを弾いています。(動画でチェックしてみてください)
イントロのアルペジオ演奏はこの12弦によるものです。
ちなみにレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジもこのギターを弾いていました。
ジミーはアルペジオではなくコードストロークで12弦を使っていますね。
というように多弦ギターを見てきました。多弦ギターは、「本当にそのジャンルのその曲をやりたい」という信念があるならば手を出しましょう。ビギナーさん向けの教則本は6弦のギターを使って書かれているので、多弦はプラスαで学ぶことになります。そういった意味では最初に多弦ギターを手に入れるのはかなりの冒険でもあります。
しかし何度も言いますが、「強い意志」があるならそれも全くの間違いというわけではありません。
9.アーティスト・モデル
ギターを始める時の動機って、「あのギタリストみたいに演奏したい」ってのが多いですよね。なのでそのギタリストの使っているタイプに近いギターを選ぶことはやっぱりなんと言っても楽しい。もちろん練習のモチベーションになります。そう考えるとアーティストが使っているそのままのモデル、もしくはそれと同様のタイプ(価格を抑えたバージョン等)なんかは選択肢としてはかなり「アリ」だと思います。
アーティストモデルはいろんなメーカーからたくさん発売されています。これまでに紹介した布袋さんのモデルやB’z松本さんのモデルもそうです。ここではその他にもたくさんあるモデルの中からピックアップして紹介します。
ESP -ANGEL Classic V- 高見沢俊彦モデル
シグネイチャーギター界の中でも芸術的をデザインが数多くラインナップしているTHE ALFEE、高見沢さんのモデル。

ESPの技術と高見沢さんのセンスが成せる技です。そしてこのギター、なんと定価200万円もします!!
動画のギターは少し違うモデルですが、エンジェル・ギターのカッコよさが伝わると思います。
ESP -Random Star- 高崎晃モデル
世界に羽ばたくLOUDNESSの高崎晃さんモデル。

日本のヘビーメタル・シーンを牽引し、世界でも活躍する高崎さんのモデルは「ランダム・スター」という名を冠したもの。中でもこの赤いボディにミラー・ピックガードという仕様は有名です。
ESP -助六 IGUANA- KEN YOKOYAMAモデル
1994年にデビューしたハイ・スタンダードのギターとして活躍し、現在はソロとして活躍するKEN YOKOYAMAさん。

KENさんはハイスタ時代、レスポールタイプを使用していましたが現在はこの「助六」というシリーズを愛用。
FERNANDES -BT-120MM- 今井寿モデル
BUCK-TICKのギタリストの一人、今井寿さん。その今井さんの代表的なモデルがこの「マイマイ」ことBT-120MM。

今井さんは左利きなので実際はこれと逆向きに作られたレフとハンドモデルを使用しています。
FERNANDES -MG-380S- hideモデル
モッキンバードの項目でも少し触れました、hideさんの代表機種、「イエローハート」です。

イエローハートは定価38万円のMG-380Sと定価14万5千円のMG-145が存在します。このMG-380Sは1本1本ハンドメイドで製作される受注生産品。本人と全くの同仕様です。
G-Life Guitars
DAITAさんがプロデュースするメーカーがG-Life Guiatrs。

そのこだわりようはぜひリンク先の記事をみてもらえれば分かって頂けると思いますが、とにかくDAITAさんの多彩なプレイを支えるための機能が満載なのです。
- 【インタビュー】DAITAが考える理想のギターとは? in G-Life Guitars Show Room
- 【フェア】幻のG-Life Guitars、島村楽器に上陸! ~DAITAプロデュースの新世代ギター~
とにもかくにも、アーティストモデルを手に入れることは憧れに近づく大いなる一歩。最初に選ぶギターとしては少し高価かもしれませんが、その分後悔はないでしょう。
10.トラベルギター/ミニギター
ここまで9つの「その他」カテゴリーを紹介し、概ねオススメしてきました。しかし、ギタセレ担当が唯一ビギナー用ギターとしてオススメしないモデルがトラベルギター・ミニギターギター/ミニギターのカテゴリーです。
というのも、ミニギターというのはナットからブリッジまでの長さ(スケール)が短く、フレット間も狭くなります。なのdギターが弾ける人からすると、弾きづらく感じます。
例えばこの「A」のコード。

2、3、4弦の2フレットを押さえるのですが、(人差し指一本で押さえる方もいますが)基本的には皆さんこういった押さえ方が多いです。その際、2フレットと1フレットの間に指が3本入るわけなので、ここが短いと押さえられません。ミニギターにはそういった試練があるのです。
大人である限り最終的には通常サイズのギターを弾くようになるわけですから、最初からそのサイズで慣れていく事が最善です。
しかし!「小さなお子さんがギターを始める」といった際には有効ですよ。バイオリンも体に合わせて大きいものになっていきますしね。
FERNANDES -ZO-3-
トラベルギター界に革命を起こしたと言っても良いくらい有名なトラベルギター。ZO-3(ゾー・スリー。愛称ぞうさん)ギター本体にスピーカーを搭載しているのでこれだけでエレキギターサウンドが楽しめてしまうのです。電池で動きますし。キャンプに、海に持っていって弾き語ることも可能です。
FERNANDES -YH-JR. HY 2009-
なんだか今回はイエローハートが良く登場しますね。これはhideさんのモデルをそのままダウンサイジングしてスピーカーを搭載したもの。もちろん持ち運びも簡単ですし、何より部屋に置いておきたい!
まとめ
というわけで前回から2回に渡ってエレキギターのタイプを見てきました。お好みのタイプはありましたか? 憧れのアーティストの使っているタイプがわかりましたか?今回はエレキギターの種類を知るのが目的なので、選び方はまた次の機会にお知らせしますので、もう少々お待ちください。
現時点で言える事は、
- 変形だからってビギナーに向かないことはない
- 憧れのアーティスト、気に入ったギターが一番
- ミニギターはビギナーには少々オススメできない
といった点です。ミニギターの項目に関しては少々乱暴な言い方かもしれませんが、やはりそれで挫折するよりはうまくなって頂きたいので素直に書かせていただきました。
次回は「エレキベースうぇお知る」をお届けします。お待たせしました、ベーシスト志望の皆さん!

















